ゆう "神曲 煉獄篇" 2026年7月18日

ゆう
ゆう
@fleurs_wisteria
2026年7月18日
神曲 煉獄篇
神曲 煉獄篇
ダンテ・アリギエリ,
原基晶
好き度☆☆☆☆ おすすめ度☆☆☆☆ ・地獄篇からダンテの置かれた状況や心理状態が変化していることが窺えて面白かった ・冒頭の解説で地獄篇を2年ほどで書き上げたと知って衝撃だった 知識、教養が全部自分の中にあったんだなと……すごい ・キリスト教的価値観の中でいままで「?」と思っていた部分についていくつか、なるほどこういう論理なんだなと腑に落ちた もちろん現在の価値観とは違うところもあるかもしれないけど ・「ダンテの発想は商人の文化から来ているものが多い」という注を読んで、地獄篇でも煉獄篇でも生前の報いをどんな人間でも(事情によっては同情しつつも)確実に受けていたり、聖職者批判が痛烈だったり、きわめて実質的だなあと思ったのを思い出した そのあたりがやっぱりお金をきちんと払うか払わないかが基準の商人っぽいところだったりするのかな、と そして私がそれに対してあまり違和感を覚えないのは資本主義の日本に育ったからなのかもしれない 逆に同時代人の方が違和感覚えた人多かったりしたのかもと思った ・「身の上」という言葉に注がついていて衝撃だった…… 今や解説が必要な語彙なのか…… ・旧友に対してのみダンテの一人称が“俺”になるところ、イタリア語には一人称の種類はないらしいのだが口調に合わせて訳したって感じなのかな ・本文に『そして来世に渡ると』という部分があり、これはベアトリーチェの台詞なので「来世」とは天国に行った(=死んだ)ことを指すのだと思うけど、この日本語訳を日本人が読んだら誤解しそうだなと思った ・各歌解説「友情の篇とも言われる「煉獄篇」は、異なる考え方を持つ他者を受け入れ、その理解、つまり友情をもとにした調和の世界の再構築を目指すことに繋がっている。」 「調和の世界」を目指しているというのは地獄篇から通底している ・ダンテとフォレーゼがラップバトル(詩でのdisり合い)をしてたという話に思わず笑ってしまった 人間って変わらない ・これでやっと天国(篇)に行ける!
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