
い。
@hon_i_read
2026年7月18日

テレビジョン
レイモンド・ウィリアムズ,
山田雄三,
木村茂雄
読み終わった
この本ではまずテレビというものの開発に至る経緯を、分散していた技術がいかにテレビというメディアとして統合されていくか、という技術的、物理的な背景から説明し、テレビというものは自然に発明されたものではなく、技術的・社会的条件の結合によって成立したものだと分析する
その後も、テレビが何をしているか、を中心に語られる
その中でも重要なのはフローという概念で、テレビとは番組本編、予告編、コマーシャル等を連続的に放送し、それらはひとつの連続したフローとして捉えることができ、且つ、そのひとつづきのフローとして我々も認識している
つまり、文化的時代的背景を元に、ある文化固有の意味と価値が形作られていて、それが一件別々に見える本編やコマーシャルを全体として同じフローとなるように設計している
つまりこの本はテレビ番組が人々に与えた文化的影響の分析ではなく、テレビを様々な角度から客観的に分析したものでフローというものが現在でもテレビから分化したジャンルで更に明確に、意図的に見えるようになっている為に未だ有効性のある概念であると思った
ウィリアムズのテレビに対する未来予測も面白く、全てがその通りになっているとは言い難いが、ウィリアムズが予測していた概念はそのようにすすんで現在に至っていると思う