
せるふぃ
@selfieshot
2026年7月17日

をんごく
北沢陶
読み終わった
裏面のあらすじを見て、時代背景が現代じゃない分怖がりな自分でも読みやすいかと思って買ったけど、それを上回るくらい怖さは少なかったしおもしろかった!!
「自分にも起こるかも」の恐怖というよりは、落語の怪談話を聞いているかのような感覚で、怖がりの人間でも読みやすそうだなと思った。
あと出てくるキャラが魅力的すぎる。巫女の密子、千年を生きる異形の「エリマキ」の二人が特に魅力的だった。作中最強格ではあるものの、怯えたり驚いたりする描写も差し挟まれるのが、「こいつが来れば大丈夫!」の安心と「もしかしたらダメかもしれない……」の不安の双方を引き出せるバランス感を担っているなと感じた。
最後のエリマキと壮一郎の絆も良かった。人外と人との関係性が好きだから単純に刺さった。
作中人物の関西弁(京都弁?)を目で追いながら頭のなかで流すのが心地良い。流れるように紡がれていると感じるのは、きっと作者が関西弁ネイティブなんだろうなと思う。
また、大きな軸となる願ほどき以外にも、その土地の習俗が細かに散りばめられているのも良いと思った。