
三井
@0047ab_reads
2026年7月20日

華氏451度
レイ・ブラッドベリ
読み終わった
気になっていたディストピア小説
読むのに時間がかかったのは、洋書だからか古めの本だからか…
本こそ禁止されていないものの、現代に近いものがあったね。
今、わたしたちは電車とかそれこそ家とかで耳の中に〈海の貝〉をねじ込んで、鉄の板をさわって、自分が好きなものを見聞きしている。
よく考えないことが大事にされる世の中かあ。ちょっとわたしたちの世の中みたいだった。
疲れ切るまで労働があって、政治に目を向ける余裕がない人が多いのかなあと思ったり。それはわたしもそうで。でも多分、全員が考えないんじゃなくて、一部の人に都合がいいように多くの人は考えない、なんじゃないかなと思うけど。
それと、終盤に出てきた頭の中の世界は自由っていうのはわたしの考え方にも近い。
頭の中の世界が他者に知られることがなければ、考えていることは誰にも伝わらないから、その意味で考えを持っておくことは自由。しかし、モンターグのように“正義”を知ったものって声高に叫びたくなるみたいだから、それを表してしまうと、頭の中が明らかになってしまう。人間って発してなんぼなんだろうなと思った。発して、連帯を持って、支え合うみたいなところがある。
火についての考えみたいなものは、ベイティーが言っていた、焚書を生業にする人ならではの考えかなと思ったけれど、面白かった。
『あのうつくしさの真相は、責任と結果を破壊してしまうところにある。問題がわずらわしくなってきたら、火の炉のなかへたたきこむことができる。』

