しがない "愛の渇き" 2026年7月20日

しがない
しがない
@ooe
2026年7月20日
愛の渇き
愛の渇き
三島由紀夫
精神の描き方は金閣寺より好き。 悦子は終始"女としての価値"を保とうとしている。それを軸に見れば、結末で三郎に嬲られた彼女の気持ちがいたくわかる。女の情緒不安定性は自己の女としての価値に左右される。それが女の儚さであり、三島の女に対する見方はここにあるのではないか。 多様な語彙で綴られており、それでいて文章に違和感が少ない。一貫して綺麗。ただやはり三島ということで文章は煩い。そこが三島のいやらしいところである。 川端を師と仰ぐだけある。真っ当な系譜だ。
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