ゆき "祖母姫、ロンドンへ行く!" 2026年7月22日

ゆき
@yu-ki
2026年7月22日
祖母姫、ロンドンへ行く!
ゆき
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p118 「こういうものはね、他人に選んでもらったこと自体が値打ちなの」 今なら何となくわかるこの台詞、当時の若い私には、まったくピンと来ませんでした。 「えー?どうせなら、私が好きなものをお祖母ちゃんが買ってくれるほうが、旅の記念としてはええん違う?」 〜 「あんたが好きなものを買ってあげたら、それを好きでなくなったら、どうでもようなるでしょう」 「それはそうだけど、好きじゃないものを貰ったら、最初からどうでも、、、」 「好きじゃなくても、目上の人が確かな目で選んだ本当にいいものを、こういう機械に持っておきなさい。思い出にもなるし、目を肥やすための材料にもなるし、困ったときには売ればいいんだし」
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p121 金銭的価値など、まあどうでもよくはないけど、決して重要項目ではない。大事なのは、このカメオが、私と祖母だけが知る大切な時間と記憶をずっと抱え込み、守ってくれるタイムカプセルの役割を果たしていること。
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p245 「必要がないと思うんなら、せんでよろし」 「私がお化粧をするのは、いつも綺麗でいたいからよ。みずぼらしいお婆さんと思われるより、なんて綺麗なお婆さんだろうって思われたほうが、 気持ちいいでしょう」 「いつも最高の自分を他人様に見てもらいたいから、こうしてお化粧も直すの。だっえ、いつどこで誰に会うかわからないでしょう。運命の出会いを、後悔するような姿で果たしたくないわね。」 「あんたは賢いし、英語もペラペラに喋れる。お医者さんになって、男の人とも対等に渡りあえるでしょう。自信を持つには十分なだけのものを持ってます。お化粧もオシャレもしたくない、いうんなら、しなくてよろしいわ」 「前にも言ったけど、あんたに足りたいのは、自信です。見ていたら、自信がないだけじゃなくて、自分の値打ちを低く見積もってるわね」 「謙虚と卑下は違うものなの。自信がないから、自分のことをつまらないものみたいに言って、相手に見くびってもらって楽をしようとするのはやめなさい。それは卑下。とてもみっともないものよ」
ゆき
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p248 「楽をせず、努力をしなさい。いつも、そのときの最高の自分で、他人様のお相手をしなさいよ。オシャレもお化粧も、そのために必要だと思ったらしなさい。胸を張って堂々と、でも相手のことも尊敬してお相手をする。それが謙虚です」
ゆき
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p94 「私はねえ、自分を生まれながらの美人だと思ったことはないの。だからこそ娘時代から、美しくなろうと努力したわけ。お肌が白くなるように磨いて、お化粧を工夫して、髪型も着るものも、自分に似合うものを研究して」 「努力しなければゼロのままだけど、百も努力すれば、一かニにはあるでしょう。一でも違いは出るものよ」 「あんたはそうやって、最初から諦めているから不細工さんのまま。ゼロどころか、日焼けして、お手入れをさぼって、お洒落もしないで、マイナス五にも十にもなってしまってるんと違いますか?」 「あんた自身が、本当にそれで構わないと思ってるんならいいけども、そうと違うでしょう。人の目も気になる、自分でも気になる、美人に生まれた他人様が羨ましい」 「それなのに何もしないのは、自分を見捨てて痛めつけてるようなもんよ。それで綺麗に慣れるはずがないわ。鏡を見て、ああ、昨日の自分より少しだけ美人だわ、って嬉しく楽しくなれるように、少しでも努力してみたらどうなの」
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