
もも
@shii_hoo
2026年7月21日
青のナースシューズ
藤岡陽子
読み終わった
すごく良かった。看護師を目指す男子大学生の話。
上の世代が看護師を「看護婦」と言ってるのを聞いて、「看護師だよなぁ」と思いつつ、そこまで深く考えてなかった。小説を読んで1968年まで男性看護師は法的に認められていなかったと知って、「看護師」の呼称も2002年の法改正からと知って、上の世代にとっては差別的な意識とかでなく「看護婦」が当たり前の時代だったのかぁとわかった。アップデートしてほしいとは思うけど。
「スチュワーデス」もそうだけど、明確に性別を規定する呼び方を使うことで、のちに改められたとしても性別イメージがついてしまうのは罪だよなぁ…
看護師=女性の仕事という意識は根強くあるんだろう。現在の男性の看護師の割合は約9%らしい。少ない…。体力も必要な仕事だし、男性看護師の需要は大きいと思うんだけど。
小説の中では主人公の成道が「男性看護師は嫌だ」と患者から担当を拒否される場面が出てくる。実際の男性看護師さんも肩身の狭い思いをしているのかと思うとつらい。「人のために働きたい」という気持ちに男女差はないはずなのに。
男性看護師ならではの苦悩が描かれつつ、医療小説としてもシンプルにいい話だった。
命と向き合うからこそ、人のために一生懸命な登場人物たちが出てくる。成道が弟の入院のために単位を落としそうになる時に、大学の先生がきて励ましてくれる場面が好きだった。
支える/支えられるってどちらか一方しか持てないわけじゃなくて、たとえば自分がある人を支えていたとして、自分もまた誰かに支えられていたり、「支える」も精神的なものから身体的なものまでいろいろ種類があって、そんないろいろな「支える」が出てくる話だった。




