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@shii_hoo
  • 2026年8月20日
    一汁一菜でよいという提案(新潮文庫)
    仕事をして疲れて帰ってきて料理を作るのは大変で、そもそも献立を考えることが、料理が苦手だと苦痛で。本を読んで「一汁一菜で充分」と書かれていて、確かにそう!と頷けた。 職場で畑をやっている人に季節の野菜をもらうと嬉しくて、それを漬物にして、あとはお味噌汁と炊き立てのご飯があれば満たされる。意識していなくても、自然のものへの感謝や一汁一菜でやすらぐ心は日本人のDNAなんだと思う。 日本の伝統的な食文化は、ユネスコの世界文化遺産にも認定されている。 これまで豊かな食文化を創り上げてきたのは家事を担ってきた女性たちであるのに、そこへのリスペクトがないことも土井さんが指摘していて本当にと思った。 ただの料理エッセイにとどまらない、日本人とは?を考える深い内容だった。
  • 2026年8月13日
    オール・ノット
    旅行のおともで読了。 柚木麻子作品は好きなものが多いけど、今作はなんだか読みづらかった。 オールノットは「全部がだめなわけじゃない」の意味でもあり「真珠がバラバラにならないような結び方」のこと。シスターフッドを意味してるんだろうなというのは分かるのだけど、その連帯の部分が私にはあんまり読み取れなかった。何世代かにわたる物語で、女性が声を上げることが時代が進むにつれて多少なりともできるようになったところが描かれていて、(オールオッケーではないけど)「全部がだめなわけじゃない」っていうのが希望ではあるってことなのかな。 第一章の、苦学生の真央とバイト先の不思議な存在の四葉の話、二人が出会って距離がどんどん縮まるところは読んでて楽しかった。
  • 2026年8月9日
    マスカレード・ホテル
    これからも新作を生み出してくれると思ってたから寂しい。
  • 2026年8月3日
    プレゼント
    プレゼント
    新潮文庫50周年を記念した、「夏」をテーマにした書き下ろし短編集。作家陣が豪華! 好きだった作品 ・伊坂幸太郎『ウッドペッカー荘事件』 ホームズとワトソンになぞらえたキャラクター、切なくてほろっとする仕掛けに短編でも満足感があった。 ・江國香織『二つの宇宙』 江國久しぶりに読んだ〜 付き合ってる女の子をおばあちゃんと会わせるだけの展開でこんなに魅力的な物語を作れるのか…!何気ない会話が楽しい。 ・宮部みゆき『真実のトランク』 バーが舞台で、不穏な客の登場→近未来的道具が出てきてSFっぽい展開→最後はちょっとホラーで終わった。不思議な読み心地。 ・米澤穂信『無明』 酷暑の話…つらい展開… 町田そのこは「コンビニテンダネス」、恩田陸は『六番目の小夜子』のスピンオフだった!
  • 2026年8月2日
    花屋さんが言うことには
    少し前、職場の胡蝶蘭の育て方で気になることがあってお花屋さんに聞きに行った。帰りにせっかくだからガーベラを買って家に飾ったら思った以上にテンションが上がって、落ち込んでいた気分も回復した。 お花のある暮らしいいな〜と思っていたタイミングだったから、気になっていたこの本を読もうと思った。 9/9重陽の節句は菊。 3/8国際女性デーはミモザ。 5/1はスズラン。 花にまつわる知らないイベントがたくさん出てきた。 母の日にカーネーションを贈ることすらしてなかったけど、花は日頃の感謝や想いを伝えるものでもあり、やっぱりもらったら嬉しい。 季節の美しい花を愛でられる心の余裕を持っていたい💐
  • 2026年7月21日
    青のナースシューズ
    すごく良かった。看護師を目指す男子大学生の話。 上の世代が看護師を「看護婦」と言ってるのを聞いて、「看護師だよなぁ」と思いつつ、そこまで深く考えてなかった。小説を読んで1968年まで男性看護師は法的に認められていなかったと知って、「看護師」の呼称も2002年の法改正からと知って、上の世代にとっては差別的な意識とかでなく「看護婦」が当たり前の時代だったのかぁとわかった。アップデートしてほしいとは思うけど。 「スチュワーデス」もそうだけど、明確に性別を規定する呼び方を使うことで、のちに改められたとしても性別イメージがついてしまうのは罪だよなぁ… 看護師=女性の仕事という意識は根強くあるんだろう。現在の男性の看護師の割合は約9%らしい。少ない…。体力も必要な仕事だし、男性看護師の需要は大きいと思うんだけど。 小説の中では主人公の成道が「男性看護師は嫌だ」と患者から担当を拒否される場面が出てくる。実際の男性看護師さんも肩身の狭い思いをしているのかと思うとつらい。「人のために働きたい」という気持ちに男女差はないはずなのに。 男性看護師ならではの苦悩が描かれつつ、医療小説としてもシンプルにいい話だった。 命と向き合うからこそ、人のために一生懸命な登場人物たちが出てくる。成道が弟の入院のために単位を落としそうになる時に、大学の先生がきて励ましてくれる場面が好きだった。 支える/支えられるってどちらか一方しか持てないわけじゃなくて、たとえば自分がある人を支えていたとして、自分もまた誰かに支えられていたり、「支える」も精神的なものから身体的なものまでいろいろ種類があって、そんないろいろな「支える」が出てくる話だった。
  • 2026年7月16日
    傲慢と善良
    傲慢と善良
    ぐいぐい読めるのに読み疲れた、、、 架の女友達と真実の親には「ほんともう…黙ってくれ…頼むから…!」ってなった。こんなに余計なことしか言わないことある?笑 真実の2人目のお見合い相手の、顔はいいけど話が面白くない花垣さん。なんか好き。彼の内面が描かれたスピンオフを読みたい。 冒頭の、真実がストーカーから逃げる場面、読み進めていくなかで見え方がどんどん変わっていってミステリっぽくもあり面白かった。でも疲れた。えぐられる。読むタイミングによってはさらにきつかったかも。
  • 2026年7月13日
    NO.6[ナンバーシックス]再会#3
    話がなかなか進まないー😭 皮肉の言い合いはもうお腹いっぱいかも、、
  • 2026年7月8日
    本屋さんのある街で
    本屋さんのある街で
    本屋さんへの愛がつまったアンソロジー。 よかったぁ。 瀬尾まいこのほっこり短編で癒されて、一穂ミチ作品に胸がキュウっとなって、坂木司にまた癒されて、凪良ゆうはこの前読んだ『多類婚姻譚』と同じ収録作品だったからもう一度読めて、最後に三浦しをん節を味わえて…楽しい読書時間!!私得な布陣の短編集☺️ 一穂ミチの『歌うように生きて』がすごく好きだった。主人公の潤の、容量はいいけど少し冷たい感じが最初好きになれなかったけど、最後まで読んで劉くんへの思いに切なくなった。短編でこんなにいろんな感情を味わわせてくれるのすごい。
  • 2026年7月6日
    ネタバレあり
    ネタバレあり
    しっかり本格ミステリ! よくこんな緻密に構築できるなぁ 読みやすかったし気持ちよく騙された。
  • 2026年7月5日
    多類婚姻譚
    多類婚姻譚
    ジェンダー、世代間での価値観の違い、セクシュアルマイノリティ、正規雇用と非正規雇用… 短編集でいろいろな世代の登場人物がいて、どれも婚姻にまつわる話になっている。 こういうテーマの物語は、自分の経験も含めて思うことがありすぎて感想を書くのが難しい。言葉が強くなってしまう。 ただ、小説の大事なことの一つは、多数派にかき消されてしまう小さな声をすくい上げることだと思っているから、私はこうした物語を読むと救われる。 話の中で「おっさんずラブは面白かったけど、おばさんずラブがあったら見てられないよね〜」的な会話の場面があって、その非対称性と無自覚な差別よ…。でもこういう会話は悲しいことに日常でも結構耳にしていて、極端な性差別は減っているかもしれないけど、女性蔑視は今も根深く残ってる。 男性の生きづらさを語る男性に対して、「女性に生きづらさを強いてきたこれまでのツケが回ってきている」という言葉が出てきて、すっごく頷けた。(嫌な気持ちになった人すみません) 男性の生きづらさを放っておいていいと思ってるわけではないのだけど、やっぱり女性の方が不利な場面は多いから、「男性だって生きづらい」と言われても簡単に並列では扱えないという思いがある。 生きづらさを抱えている人が多いこの国で、どんな社会にしていきたいか、考える材料に満ちている小説。
  • 2026年7月4日
    ただいま神様当番
    ビタミン剤みたいな小説。 誰かに伝えたいと紡がれた言葉がきちんと届くことの希望をくれる。 『木曜日にはココアを』も同じような蓮作短編ですごく素敵だった。宝島社から出てるこのシリーズ別のも買って全部よみたい。
  • 2026年7月2日
    14歳、字を書けない私が「書く」喜びを手にするまで
    日本では小中学の8.8%は発達障害の可能性があり、読み書き障害は3.5%という統計がある。 「学校は児童生徒の未来を切り開く場所だ。できない努力を強いられ、恐怖やトラウマを植え付けられて人生を台無しにする場所ではない」(p174) 当事者の言葉は重い。 ディスレクシアに関する本はこれまでも読んでいて、どちらかというと読みの困難さについてだったから、この本で書くことへの困難さの一端がわかった。 「書けない」がどういうことか、音から文字に変換する時に頭の中で起こっていることを文章にしてくれていてわかりやすかった。 「は」「に」「ほ」や「大」「犬」「太」で混同することなど、もちろん個人差はあるだろうけれど、大変さがわかった。(読みに関しては困難がなく、むしろ読んでる本から察するに相当読書家) 私は読み書きを難なくできるけれど、もし読み書き障害当事者だったらと考える。読むことに困難があったら、読書を好きになってなかっただろう。(オーディブルとかで本好きになってる可能性もあるかな) 怠けているわけじゃないのに、「自分はできない人間だ」と思っている人がいたら悲しい。そう思わせる環境が減るように学習障害への理解が進んでほしいし、学生に対して学校現場での合理的配慮が行き渡ってほしいと強く思う。
  • 2026年6月29日
    わたしのbe 書くたび、生まれる
    書道部の高校生たちの青春小説! よかった✨ 外見にコンプレックスを抱いている登場人物がたくさん出てくるけれど、何かに一生懸命になる姿は内側からキラキラ輝いてる。 何気なく言われた言葉がずっと自分の中に染み付く経験、あるよなぁ。 意外と人は人を気にしてないっていうのは私は大人になって気付いた。高校生で気付けてるのすごい。
  • 2026年6月27日
    見えるか保己一
    見えるか保己一
    全盲の学者・塙保己一の生涯を描いた小説。 保己一がどのような人なのか興味があって読んだ。 『群書類従』編纂までの道のり、大変さ、一大事業にかける情熱的なものを想像していたけど、違った。けっこう不穏だった。 保己一の最初の妻と保己一の弟子が浮気していて(これだけでしんどい)、保己一の目が見えないことをいいことに眼前で手を握り合ったり睦み合う場面とかびっくりしすぎてホラーかと思った。史実なの…? 最後まで読んで、「見る」ということへの根源的な問いをテーマにした作品なのかなと思った。身体的な意味での「見える」「見えない」と、世界の捉え方としての「みる」が重層的に合わさってた。 「人は自分の見たいものを見る」というセリフを保己一の幼なじみ(晴眼者)の輝ちゃんが言っていて、目が見える人も自分のフィルターを通して物事を見るから偏りが生まれたり、同じものを見ていても見る人によって物事の捉え方が違っていたり。 聖人君子みたいに扱われる保己一だけど、最後の20ページくらいで自分の心情を吐露していて、それがすごく良かった。
  • 2026年6月22日
    月曜日が嫌いな私の好きなこと
    たまたま立ち寄った北千住のカフェで読んでたら、好きな場所として北千住の話が出てきて嬉しかった。本を読んでるとたまにこういうシンクロが起きて嬉しい。 日々の憂鬱に寄り添ってくれる優しい文章。すごく癒されるエッセイだった。
  • 2026年6月21日
    The MANZAI 1 (ピュアフル文庫)
    会話のテンポがよくてすぐに読み終わった📖 少年少女の心の揺れを描くのがすごくうまいなぁ。ザ・青春小説! 巻末の重松清との対談もよかった。「少年を描く」という共通点はありつつ、アプローチの仕方が全然ちがってる2人。少年を通して社会を見つめる重松清と、少年性への憧れを持つあさのあつこ。どっちも好きな作家だから嬉しい。 これから歩と貴史の2人の関係性はどんどん深まっていくんだろう。少年たちの真っ直ぐさが眩しくて、読んでると「ぐわー」ってなる。眩しい。
  • 2026年6月15日
    白鳥異伝上 〈新装版〉
    勾玉シリーズ2作目
  • 2026年6月2日
    コズミック・ガール 宙わたる教室
    また科学部のメンバーに会えた〜! 嬉しい!一作目の登場人物もたくさん出てきた。岳人もかすみも大学生になってて感慨深い。岳人のディスレクシアへの理解のない場面がまた描かれてるのを読むと、「ああ、今もずっと戦ってるのか」と想像して切なくなった。 どの話も好きだったけど、「ピタゴラ・ボーイ」特に好きだなあ。 ドラマの窪田正孝の藤竹先生、本当によかった。毎回咽び泣いた。コズミックガールもドラマ化してほしい。
  • 2026年6月2日
    その糸を文字と成し
    時代は明治の初期、奉公人の少年・種吉が友人に誘われた学習塾で「自由」「民権」の思想と出会い、学問に惹かれていく。五日市憲法、千葉卓三郎(仙台藩士!)、秩父事件など実際の歴史の事柄も多く出てきて勉強にもなる。 言葉は「文字」だけだとただの記号で、「意味」を知ることで「言葉」になる。もともと文字の読めない種吉が文字を知ってその意味を知っていく姿を見ると、言語の習得ってすごいことだなあとしみじみ感じる。 著者は現役大学生と知って驚いた! いい意味で若さを感じない落ち着いた文章ですごい。
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