
ゆい
@no1sin
2026年7月22日
カメラは光ることをやめて触った
我妻俊樹
読み終わった
見てくれにこだわるひとの有り金が花びらに変えられて匂うの
すがたなく鼻血を窓の満月にこすりつけ誕生日おめでとう
勝ち負けの話にきっとなるだろう鏡を吐く息でくもらせる
階段がかくれるほどの蓬だよ この先に誰かの金字塔
肯定も 夜露で濡れるカーテンも 否定も 三和土に割れた花瓶も
その森がすべてうれしくなるまでにわたしたちは二匹に減っておく
Tシャツがはためくほどの南風吹く あればだがお金をわたす
子守唄の二番の歌詞をでたらめに歌うとき夢の出口が変わる
墓石を小窓のように磨く手が墓のうちなる手とさぐり合う
鳥の群れになったつもりであるいてる夜、夜、夜とかぞえられつつ
*
語彙自体が意外というものももちろんあるのだけれど、誰もが持っている言葉を組み合わせて誰にも詠めない歌を詠むのが抜群に上手いな……と思う。
