"いい階段の写真集" 2025年3月29日

@mori16
2025年3月29日
いい階段の写真集
街にある道の途中で会う階段は、いろんな意図や偶然が混じり合った感じ。それはそれで楽しいけど、この本にでてくるような建築の一部としての階段で洗練された世界観に浸るのもいいな、と思う。 階段は昇り降りする人の動きと共にある存在です。建築のなかで、人の精神と身体に最も触れる場所といっていいかもしれません。手すりに触れ、身体のリズムを階段に合わせ、目の前の視界が変化していく。ゆったりとした階段は昇る人を優雅な気分にさせ、コンパクトにつくられた機能的な階段は、自然とキビキビとした動きになったりします。例えば劇場に設けられたらせん階段は、特別な時間を過ごしにきた人々を、非日常の世界へと誘うようにつくられます。そして階段そのものが美しいだけでなく、階段を昇り降りする人の動きをこそ、美しくみせるのです。階段の設計とは、人の動きをデザインすることといえるでしょう。 (前書きの一部) 空間と空間をつなぐ境界である階段が、人の身体と心にどう作用するか。 前書き読むと、階段を眺めて、触って、上り下りして、景色の変化を味わうぞ、という気分になる。
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