
euy
@euy
2026年7月22日
夜明け前 第2部 下
島崎藤村
読み終わった
読み終わった。素晴らしい作品だった。
幕末から明治初期の激動の時代を生きる一人の人物について、子ども時代から死までじっくり描かれていて、大河ドラマのような雰囲気もありつつ、それだけじゃなく、国学を中心に、当時を生きた人々の思想も描かれていて、大変読み応えがあった。
晩年の描写は、読んでてつらくて心が痛い。これが自分の父をモデルにしたほぼ実話だというのもまたすごい。
島崎藤村は父とは違う道を選んだけれど、この作品では、父の思想に思いを寄せて、当時の平田派の人たちの心情を丹念に描こうとしているのが伝わってくる。
作中で出てくる詩歌は難しくて自分にはよくわからないものが多かったけど、東京に勉学に行く四男和助のために作った歌「やよ和助読み書き数へいそしみて心静かに物学びせよ」は温かくて心に響いた。いかにもこの子は島崎藤村がモデルなんだろうなあという感じで、和助についての描写は、その後に和助が父にそっけなく対応してるシーンも含めて、かなり心に残る。
とにかく大作でした。




