
橘海月
@amaretto319
2026年7月23日
女の敵には向かない職業
水生大海
読み終わった
表題通り、物語にはいわゆる女の敵、セクハラモラハラがオンパレードな中年男性神薙が登場する。だが途中で語り手が入れ替わると、神薙自身は漫画家として成功し社会的地位もある“立派な人間”としての認識でしかなく、あくまでよかれと思って周囲に迷惑な行動をしていることが伺える。加害者がいかに被害者視点かが巧みに描かれているなと思った。
物語は複数の軸で構成されており、神薙のセクハラや加害者意識だけでなく、漫画家に焦点を当てた仕事ものでもあり、熱狂的なファンやSNSの暴走といった側面を描いたミステリ要素もある。
中心となる漫画家の人物像が具体的かつ魅力的で、読者が好きな漫画家をイメージしやすく、私も憧れだった漫画家が頭に浮かんだ。



