
doji
@doji_asgp
2026年7月22日

シングル・マザー
メアリー・モリス
読み終わった
この小説の美しさを表現する上で、強調して強調しすぎることは決してないのでないかと思えるこど、生々しくも淡く、儚くも力強い描写の数々に打ち震えるほど感動した。失われてしまった母の記憶と、失われてしまうもしれない自らの母性と重ねることの不安、そして絵描きとしての自己の表現欲求が、育児という不確定な波の上で揺れている。そのすべてが鮮明で、ぼくのように育児とは関わりのない異なるジェンダーの人間にも深く突き刺さるほどだった。こんなにすばらしい小説に出会ったのはリディア・デイビスの「話の終わり」以来かもしれない。
