
Satomi
@satomiww
2023年6月9日
岸辺露伴は倒れない 短編小説集
北國ばらっど,
荒木飛呂彦
買った
読み終わった
「くしゃがら」の原作を読みたくて「叫ばない」を手に取ったはずなのに、同等乃至それ以上に奇妙で、背筋が凍り肌が粟立つほど恐ろしくて、それでいて読む手を止められないほど強烈な好奇心を刺激される話がたくさんあった。ありすぎた。連日書店に駆け込み「戯れない」「倒れない」を購入してしまうほどに。
どの短編も一度や二度読了した程度では満足できない。わたしは三冊読了後に最初から読み直しました。それでも面白いのは何故。
そもそも「岸辺露伴」の魅力は当然筆舌に尽くし難いのだが、ふと頭に過ったら読まずにはいられない中毒性が、この男にはあるッ!!
荒木飛呂彦先生の世界観を文章だけで表現し、岸辺露伴の狂気的な好奇心、自尊心、傲慢さ、焦燥、恐怖、圧倒的に不利な状況を切り抜ける「黄金の精神」を見事に書き上げた筆者達に脱帽。
このシリーズで岸辺露伴が対峙するのはスタンド使いではなく、俗に妖怪や怪異と呼ばれる存在なのだけれど、日本の古来の伝承を辿っているものから未確認生命体に至るまで彼は兎に角「取材(たまに覗き見)」をしていく。時には予期せず、岸辺露伴でなければ絶対に逃れられなかったであろう「ナニカ」に遭遇する。どの短編がおすすめ? と聞かれたら迷わず「全部」と答えられるほどの傑作ばかりだった。
まだ未読の方には重大なネタバレをしてしまって本当に申し訳ないのだけれど、岸辺露伴はめちゃくちゃ叫ぶ。
