
ペンアブ
@ddd_kool966
2026年7月25日
魔法使いの夜 上
こやまひろかず,
奈須きのこ
気になる
魔法使いの夜はゲームの方を遊んでいるけどこっちも気になってる。
……いや、厳密に言えば、気になってるというよりも『ゲームより面白くなっててほしい』というのが正確な思いだな。
背景美術は圧巻の一言に尽きるし、こやまひろかずの手によって描かれた登場人物の立ち絵は美しさに磨きが掛かってる。武内絵にも劣らない。演出の見せ方なども合わせて、ノベルゲームにおけるひとつの到達点だと思う。
……しかし正直、ゲーム本編はあまり私の好みではなかった。
ストーリーはエンタメに振ってるというわけでもなく、オチはあるけどまだ物語の途中というか、半端なところで終わった印象が強い。
(全3部作という情報を頭に入れてしまってるからそう感じるだけ、という側面はあるだろうけど)
何より個人的に物足りなかったのは、キャラクターの魅力だ。ここが損なわれているのが一番もったいない。
蒼崎青子、静希草十郎、久遠寺有珠。三人の奇妙な関係性を軸に話が進んでいくのだが、彼らのことがそんなに好きになれなかった。
青子は気が強く優しさが見えにくい。その上、「どうして魔術師をやっているのか」という動機が最後までよく分からなかったところが個人的にもやもやする。
最初、草十郎を消そうとしたスタンスに正当性も同情も感じられなかったのが悪印象を引きずっている。
草十郎に関しては……難しい立ち位置なので評価に戸惑う。
というのも、この作品の正当な主人公はどちらかといえば青子なので、あくまでも草十郎はサブキャラのようなポジションになる。衛宮士郎や遠野志貴とは違って、黒桐幹也のような男キャラと言えば分かりやすいだろうか。
(空の境界は痛覚残留までしか読めてないニワカなんだけど)私は士郎や志貴のようなタイプが好みに合う。
なので幹也寄りの草十郎は……よくわからん。
逆にみんなは静希草十郎のこと分かってるの??(素朴な疑問)
鳶丸や久万梨、詠梨神父や橙子など、他のキャラクターもあんまり刺さらなかったのが辛い。
……不満ばかり言っててアレなので好きなところも語る。
学校の校門のところで、青子が草十郎にライオンか猫を撃つかどうか……みたいな話をするくだりは不思議と印象的だ。
なんか、ここが好き。
あとベオウルフ戦は好きよ。
…………あくまでも個人的な意見であることは了承して欲しい。
発売前からこんな感想を言ってしまって、小説を楽しみにしている人、魔法使いの夜が好きな人には申し訳ない。
謝るくらいなら言うなよって話だが。
ノットフォーミーの原則に従い、そんな好きでもない作品にねちねちとネガキャンするべきではないと理解している。しているけど、私は月姫が好きなのだ! stay nightも好きなのだ。
(奈須きのこが肌に合ってるのかどうかはちょっと分からないが……)ネットにいる型月マニア達ほど熱量はないけど、やっぱりTYPE-MOON作品を好きな気持ちはある。
だからもう一度、改めて魔法使いの夜に向き合ってみたいと思っているからこそ、小説も読んでみようかなと、淡い興味を捨てられない。
