一年とぼける "化外のフェミニズム" 2026年7月25日

化外のフェミニズム
東北民なのもあってずっと読みたかった一冊。でも読み始めて思ったけど、「南」の人の方がより読むべき一冊だよな、と。ズーズー弁に代表される東北蔑視に不安のある方にも読んでほしい。 「国内植民地」(より正確に言えば本州植民地だろうか)として経済的にも文化的にも言語的にも「劣位」で「遅れた」と定位された東北・岩手という土着から育まれた<化外>としてのフェミニズム。都市/「中央」の目の届かない、しかしその影響下としてのみ解釈される土地を中央との対立ではなく同立として再定位を試み、フェミニズムとしての支配関係ではなく、連帯の可能性として「異なる」と描き出している。 外部を否定するではないが、確かに歴史から見過ごされていた内部の歴史から産まれた活動や思想。農村における「家」意識による強烈なジェンダー規範。戦時での夫不在時に行われた舅による「粟まき」と呼ばれた「嫁」への性暴力。地域性、労働性、「植民地」性等から様々に都市フェミニズムでは掬いきれないそれらを、土地の内部から問い直すフェミニズム。 読み終わってなお、田舎のフェミニズムは劣っていると思えるだろうか。
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