
ユメ
@yume_bookworm
2026年7月12日

大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる改訂
トリップ,
オトフリート=プロイスラー,
中村浩三
読み終わった
感想
『大どろぼうホッツェンプロッツ』は実家にあったため子どもの頃に何度も読んでいたのだが、続編があったことはちっとも知らなかった。先日立ち寄った本屋さんの児童書フロアに3冊並べて平積みされていたおかげで、この『大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる』そして『大どろぼうホッツェンプロッツ三たびあらわる』とも出会うことができた(やはり、本屋さんでの偶然の出会いはよいものだ)。
叶うものなら昔の自分にも本書の存在を教えてあげたいが、すぐれた児童文学がおしなべてそうであるように、この物語もまた、大人になってからでも十二分に楽しむことができる。留置場を脱走したホッツェンプロッツと、再び彼を追うカスパールとゼッペルの対決は、変装あり、知恵比べあり、水晶占いあり、消防車での疾走ありと、ワクワクする展開の連続だ。
前作ではあまりいいところがなかった巡査部長のディンペルモーザー氏が、今作ではちゃんと活躍するのもいい(相変わらず抜けたところもあるけれど)。ホッツェンプロッツは子ども相手にも情け容赦ない悪党だが、食い意地が張っているところ(しかも、今作ではそれが捕まる一因とも言えるところ)はちょっぴり可愛げがある。
焼きソーセージとザワークラウトで締められる大団円もよかった。

