りら "倭の五王" 2026年7月25日

りら
りら
@AnneLilas
2026年7月25日
倭の五王
倭の五王
河内春人
『継体天皇』が読みたくて、でも前日譚的にこちらを予習しておいた方がいいかなとお試しで借りてみたら思いのほか読みやすかった。 『日出処の天子』を読んで以来、飛鳥時代が気になっていて、その前の世代としての継体天皇が知りたかった。倭の五王となると遡り過ぎだし、何しろ『古墳時代の歴史』でこの時代ってほんとに残されたのは古墳だけでまだ文字史料ないんだ……滅!となっていたから、いや、あんじゃん文字史料、中国と朝鮮半島にはさ!と古墳時代に対する私的大転回が起こった。 古墳を造成しそこに埋葬された張本人の内の五人が確かに存在はしたであろう「倭の五王」かと思うと、どの古墳が誰の王墓に該当するのだろう、どの天皇が誰に当たるのだろうと是が非でもわくわくが止まらなかったけれど、宮内庁の治定した陵墓というのは必ずしも正確ではないらしく、定説はあるものの著者の結論としては、現在ある史料からは倭の五王の誰一人として特定の天皇と同一視できないと知って、また途方に暮れた。 倭の歴史については多くが不明で、わかっている事柄の大半は海を隔てた中国と韓国の歴史書に負っていて、そんな時代から倭もすでに交易なり外交なりをしていたのかと思うと、日本もやはり東アジアの一国なのだと至極当たり前のことを思った。 同時代の中国は北魏くらいしか覚えていない五胡十六国時代で、遣使の度に国が変わっていて変遷が目まぐるしかった。
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