
Ayako
@aya_rb
2026年7月26日
詩の中の風景
石垣りん
読み終わった
また読みたい
中身はもちろんのこと、渡邊十絲子さんの解説がとても良くて、ひとつひとつの詩を噛みしめながら石垣りんの言葉を味わいながら心のなかに立ち昇ってきた感覚を、あれはこういうことだったのか、と言葉でもう一度つかみなおすことができた感じ。
石垣りんは、たとえていうなら時折ふと思い出す、初めて入った職場の隣の部署の気になる先輩、のような感じがする(実際にそういう人がいたという意味では、ない)。
時折見かけるといつも落ち着いて仕事をしていて、何かあるとあの人が知ってるよ、と言われることが多くて、でも決してヌシやお局のような変な重みがあるわけでもない。
悪く言う人はいなくて、でも特別親しい人もいないようで、一目置かれているけれど決して遠巻きにされているわけでもなくだからと言って周りが気を遣う感じでもない。
穏やかな人かと思えばごくたまに烈しさが垣間見えることもあって、でもやっぱり粘り強く落ち着いた人で、仲良くなれたらと思うけれど急接近もためらわれて、そうこうしているうちに、自分の生活の変化でその職場を辞めることになって。
その職場を離れても、ふとあの人はどうしているんだろう、と思い出したり、あの人だったらこういうときどうするんだろう、とか思い出す。ごく淡い交わりだったのに心に残って、何かあるとこころの中で対話したくなる。
石垣りんの詩も石垣りんも、わたしにとってはそんな感じの存在だなと思う。




