
たご
@clan_1967
2026年7月26日

昭和の遺書
梯久美子
読み終わった
言葉を紡ぐということは、自分宛であれ他人宛であれ、誰かに伝えたいことがあるということだ。遺書ならばなおさら、これが最期の言葉になると思って、自分が本当に伝えたい思いを紡ごうとするだろう。それは、大切な人への感謝だったり、苦しめられた相手への呪詛だったり、はたまた虚勢の言葉だったり。意図していてもしていなくても、紡がれた言葉たちにはその人そのものが立ち現れる。
激動の時代とはよく言うが、そこには戦争があり、敗戦があり、高度経済成長があり、安保があり、喜びも悲しみも、希望も絶望も、すべてがあった。これだけ人の心と時代性、そして国が結びついていた時代はないと思う。