夏と読書と海が好き
@sea_
2026年7月26日
嫌な奴
木原音瀬
読み終わった本
恋愛小説というより粘着性強めな執着小説だと感じた。
恵一が好きな人について語る場面で、和也の事を「理知的で、外面ばかりよくて、意地悪な奴」と表現した描写、相手の憎らしい面も愛おしいの代表例の様な回答だと思った。
読んでいて終始、「いや、和也いくら何でも流されすぎだろ」と思い、読み終わった後も「何だかんだあったと見せかけて恵一のペースにのまれ、結局は彼の側に引き寄せられている…完全に恵一の思う壺だ…ある意味フィットしている…」となった。
男性同士の性的描写があるが、苦手でなければぜひ読んでほしい。
タイトルが「嫌な奴」だが、作中で登場する人達は絶妙に確かに「嫌な奴」で、終始不穏な雰囲気もかなり「嫌」な感じを与えてくるため、ジメっとした読了感が好みの方は是非。
