夏と読書と海が好き
@sea_
文字を読む事が好きです。
- 2026年8月13日
感情教育中山可穂何度も読みかえしている何か猛烈に感情が深くぶつかり合う作品を読みたいと思い再読。 どうしたら、こんなにも人と人とが交わり合い、ぶつかり合い、底なしの愛で繋がっていく様を書けてしまうんだろう。 女性同士の肉体が吸い寄せられ高まりあっていく描写、下品の欠片もなく下手な擬音も一切無い、文章の連なりだけで凄まじい感度と湿っけを感じさせる。 - 2026年8月1日
最果てアーケード小川洋子読み終わった本空いている時間に少しずつ読み進め、ついに読み終えてしまった。 この小さなアーケードの世界から抜け出すことが惜しい。 こんな風に色々な雑貨が、儲け目当てではなく人の想いによって、必要としているまた別の人の目に留まるような、そんな場所が本当にあったら良いのになと思う。 誰かの目には埃をかぶった、ただのガラクタに見えたとしても、別の誰かにとっては必要なものであり支えになるものなのかもしれない。 久しぶりに緻密な文章に触れた気がする。 - 2026年7月30日
リリアン岸政彦ずっと楽しみにしていた一冊。 初めて、リリアンの文庫本が新潮社から出版されると知った時、てっきり単行本がそのまま文庫本になるものだと思っていたのに、まさかこれまでの作品を詰めた一冊だったなんて…贅沢すぎる。 どの話も、優しく、穏やかで、淡々としていて、寂しい。けれど、安心する。 今まで作者の作品を読んだことが無い人はぜひこの文庫本が発売された機会に、文体に触れてみて欲しい。 私は「背中の月」「ビニール傘」という作品がとても好きで大事にしているので、文庫本に収録された事をとても嬉しく思う。 - 2026年7月26日
嫌な奴木原音瀬読み終わった本恋愛小説というより粘着性強めな執着小説だと感じた。 恵一が好きな人について語る場面で、和也の事を「理知的で、外面ばかりよくて、意地悪な奴」と表現した描写、相手の憎らしい面も愛おしいの代表例の様な回答だと思った。 読んでいて終始、「いや、和也いくら何でも流されすぎだろ」と思い、読み終わった後も「何だかんだあったと見せかけて恵一のペースにのまれ、結局は彼の側に引き寄せられている…完全に恵一の思う壺だ…ある意味フィットしている…」となった。 男性同士の性的描写があるが、苦手でなければぜひ読んでほしい。 タイトルが「嫌な奴」だが、作中で登場する人達は絶妙に確かに「嫌な奴」で、終始不穏な雰囲気もかなり「嫌」な感じを与えてくるため、ジメっとした読了感が好みの方は是非。 - 2026年7月19日
きみはポラリス三浦しをん読み終わった本短編。 一話目が淡々としていて軽めだったため、ライトな作品が集まっているのかと思ったけれど、その後の作品は割と癖強めな人達が多く、かつ世界観も独特だった。 性愛まではいかない男性同士の会話が好きな人は一話目だけでもおすすめ。 個人的には10話目の、冬の一等星が好みだった。 束の間の現実逃避を経験し、その出来事と共に生きていて、かつ過去のその瞬間に意識を置き続けている映子の頑固さと寂しさが良かった。 - 2026年7月12日
- 2026年7月10日
白い薔薇の淵まで中山可穂何度も読みかえしている「わたしは脳髄の裏側に白い薔薇を植えたことがある。」−文庫本10ページより抜粋− 彼女たちの刹那的な生き方に、何度も触れたくなってしまう。 一冊の本を読んでいるのだからそれなりに長さはあるはずなのに、本当に一瞬で彼女たちの日々を読み切ってしまう事が悲しい。 同性愛の三文字では到底くくることの出来ない深い二人の日々… - 2026年7月8日
アフターダーク (講談社文庫)村上春樹読み終わった本登場人物達の生活を、第三者の目線でずっと読み進められる点が「村上春樹を読んでいる」感があり、とても良かった。 会話調が続くため、比較的好き嫌いが分かれそうな作品だと感じるが、個人的には出てくる人それぞれに一貫したキャラクター性を感じる事ができ、長編だが飽きを感じる事は無かった。 また、読み始めて最初の方にあるマリとタカハシの服装の描写が、ザ、サブカル感があって裏切らないなと思った。 - 2026年6月3日
月魚カウベルデザイン,三浦しをん読み終わった本古本や古書店、同級生や親たちを背景に、二人の男の人生の流れを感じることができ、最初から最後まで静かな作品だった。 夏手前のジメジメした時期に何だか合うなと感じた。 - 2026年5月30日
男ともだち (文春文庫)千早茜何度も読みかえしているハセオという大胆で、真っ直ぐで、堂々とした人間性に何度読み返してもやられてしまう。 「茶色を基調とした部屋・経済所のつまった本棚・ニールズヤードのアロマグッズ・サンダルウッドの深緑色の匂い」ハセオという人のイメージを構築しながら読み進めた中盤に記載されているハセオの部屋の描写が堪らなく良い。 - 2026年5月28日
この部屋から東京タワーは永遠に見えない麻布競馬場何度も読みかえしている人の痛みに気づけるような人で在るということは、案外難しい。 大人にさえなれば、成人さえすれば、何者かになれると本気で思っていたあの頃。 時間が経ったからといって自分が自分であるということに変わりはなく、突然変異で格好良くも賢くも決してなることは無いと実感し続けている今。 そんな痛い部分に、じわじわと刺激を与えてくるような作品だった。 - 2026年5月27日
アダルト・エデュケーション村山由佳読み終わった本恋愛短編小説と一括りにするにはあまりに濃密で、性的なのにしつこくなく、読み終わった後に思わず深くため息をつきたくなるような作品だった。 今まで短編は、歯を磨いているときなどちょっとした空いた時間がある時に読み進めていたけれど、この作品の世界から抜けるのが勿体なくて、一気に読んでしまった。 - 1900年1月1日
- 1900年1月1日
読み込み中...
