路傍のクロワッサン "ホラー映画超近現代史" 2026年7月28日

ホラー映画超近現代史
スラッシャー映画が若者を熱狂させた7,80年代。 しかし90年代に入るとホラー映画は力を失い、代わりに『羊たちの沈黙』『セブン』のようなサイコ・スリラーが市場を賑わせ始めます。 ホラー映画はこのまま衰退していくのか、そう思われた時にあの名作『ソウ』が登場。 いやいや『ソウ』もサイコ・スリラーでしょ、と言う方もいるでしょうが、『ソウ』はまごうことなきホラーの文脈から生まれた作品なのです! というような話が満載の本書。 見識のある方々をゲストに招いての対談は、どれもタメになるものばかり。 ホラー初心者のみならずホラー愛好家もじゅうぶん満足できるはずです。 私自身はホラー映画レベル"中"くらいなので、かなり読み応えありました。 とくにスプラット・パック(イーライ・ロスやロブ・ゾンビ)、ニューウェーブ・オブ・フレンチホラー(アレクサンドル・アジャやパスカル・ロジェ)、マンブルゴア(タイ・ウェストやアダム・ウィンガード)といった括りは詳しく知らなかったので、読んで良かったです。 もちろん作家のことだけではなく、ブラムハウス、A24、NEONといったゼロ年代以降のホラーを支えるスタジオにも言及。 膨大な文字数と広範囲の情報に思わずくらっとする様な一冊です。
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