
オケタニ
@oketani887
2025年3月29日

読んでる
読み終わった
・伊藤亜紗氏がちゃぶ台で連載している会議の研究が面白くて、言語化だのハラスメント対策だの流行している言葉の運用に関して論を形成する会議論みたいなものがずっと頭にあった。
・先に誰かやらないで欲しいと思いつつ、本書を知っておっかなびっくり読み始めたわけだが、
これは労働者の会議というよりは、依存症の人たちのオープンダイアローグが導入にあった。
・オープンダイアローグはケア的な文脈で近年よく目にするし、文芸誌でアルコール依存症をテーマにした創作もあった。とはいえ本書は会議×ネガティブケイパビリティのよう。
・3章「悪を生む会議と人を成長させるミーティング」に入り、興味の鮮度が落ちる。
・腐敗した現代の会議を炙り出す意気込みはあれど、宝塚イジメやビックモーターなど企業不祥事は議事録があるわけではないので、隠蔽体質はしっかりした会議をしていないから、という無理を感じる。
戦時中の作戦会議は資料があるが、これは遡りすぎ。
生成AIは会議の質を変えられるか、という項目もくるが、まずAIが学んでおくべきなのは正義と良心、そして倫理人権でしょう、とざっくりした推測を出ない。
・ネガティブケイパビリティを経由して、
会議は、論争(ディベート)の側面ばかり注視してはいけない、というまとめ。
言いっぱなし聞きっぱなしのオープンダイアローグ的なものとの対比関係はよくわかるが
・求めていた「労働者の会議」ではなかった。
何かしらの同意形成という目的があり、出席している時点である種の"説得力カード"を配られた人たちが会話するミーティングについて、引き続き考える。
