幽霊船 妖市郎 "殺人出産" 2026年7月28日

殺人出産
殺人出産
村田沙耶香
産み人に殺された人に対して『命が産まれるための犠牲になってくれた素晴らしい人』と表現するのが一番ゾッときた。贄みたいなものなのか。 センターっ子と普通に産まれた子で虐めとかが起きないか心配。いずれセンターっ子の方が多くなるだろうし。 自分で産みたいって人案外少ないのかな、センターっ子が人気ってことは。自分で産んでない子供に愛情は注げるのかな。 この世界愛情不足になりそう。愛情に執着する子とか沢山居そう。 本当にありえないレベルでは無いんだけど、恐怖を感じる価値観の絶妙な違いを描くのがとても上手。私たちの世界のifルートを見てる気分。いつか私たちの世界もこうなってしまうのだろうか。 蝉とか蟻とか昆虫食が流行ってるの未来って感じがして凄いリアル。 十数年の人生を捧げられる殺意なんてあるんですかね。想像もつかない。今、なんとかして殺意を抑えている人達にとっては殺人出産は救いなのかな。 この世界、私たちが今生きている世界よりも命が軽く思える。 今では責任のない妊娠や出産は非難されているし、殺人は勿論禁忌。 でも、この世界は十人産めば一人殺していい。 命の価値観の違いを感じられてとても良い読書体験でした。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved