
ROM.
@memory_7gb
2025年3月29日

ロスト・ラッド・ロンドン 1
シマ・シンヤ
読み終わった
感想
全3巻読み終わった。
とても面白かった。ネタバレしない程度に感想を述べてみる。
まず、この漫画はある事件から始まるのだが
その事件の犯人を見つけるミステリーが話の本筋
なのではなく、その取り巻く人々の過去、自身の問題や葛藤などがメインであり、人の想いの描写が多い。
なので登場人物も出てくる人数や関係性がシンプルである。
ロンドンが舞台で、人種差別にも触れている。
主人公はかなりクールな性格にも見えるし、男子大学生らしいところも見えて、共感できるというか、想像しやすい。
あと、絵柄がかなり好み。
キャラクターデザインもとても好み。
少しネタバレかもしれませんが、
「孤独と孤立は違うからな、それに弱さは恥ではない」
3巻で刑事(おじさんと呼ばれている)のセリフ。
買ったとき、本の帯にも書いてあってこのセリフを見たから購入したような物なのだが
やっぱり話の流れでこのセリフを聞くと
また考えさせられるなぁと思う。
でもこの「考える」は、深く考え込むという感じではなくて、「違いをわかっておく」程度であって
なんだがこの漫画は「ややこしいことを考えずにシンプルに」という事を言ってくれているのかも。
だから主人公は「人を頼る」という選択ができたんだとわたしは解釈しました。





