一年とぼける "離れがたき二人" 2026年7月29日

離れがたき二人
離れがたき二人
シモーヌ・ド・ボーヴォワール,
関口涼子
山岸凉子の実家もの(天人唐草含む)と萩尾望都のギムナジウムもの(ギムナジウムは出てこないが)を足して2で割ったといった趣で、好みか否かで言えば非常に好み。 自らの善性とある種健全な家族愛、それらと相反する程に(宗教)保守的な「ブルジョワ/家」規範によって真綿で締められるように全存在を追い詰められていく親友・アンドレ。happyでもbadでもなく、sadな印象を残す。 自伝的作品であり夭折したボーヴォワールの親友・ザザをモデルとしているのもあり、かつて掬い上げる事ができなかったザザの、自らの足を斧で切り付けなければならなかった程の「狂気」を、ザザから、もしくはボーヴォワール自身から狂気として掬い上げたかったのだろうか。
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