
M市のR氏
@aoi-honmimi
2026年7月28日
読み終わった
植物や宝石、おとぎ話、時、宇宙。世界のあらゆるものの色の名前に隠された物語をたどる一冊。
同じ黄色でも、中世以降のキリスト文化では「裏切り者の色=不誠実な色」とネガティブに捉えられていた一方、古代中国では皇帝しか身に着けられなかった特別な色だったといった国や宗教によっての認識の違いはおもしろいと感じたし、「推し色」という概念は歌舞伎の頃から存在していたことに驚き、当時の歌舞伎の人気のすごさを改めて思い知った。
「樹上で完熟した柿の実が秋の日差しに照り映えたようす」を表した照柿や、「東の空がピンクともオレンジともつかない日の出前後の時間の雲の色」を表した東雲色などの情緒を感じさせる名前は素敵だと感じるが、それが行き過ぎるとこの世界のあらゆるものの色に名前をつけることや、イメージカラーをあてがうことはどこか支配や所有といったエゴを感じて、ロマンを通り越して傲慢に思えてしまったのが残念だった。
