
アルト
@jako5656
2026年7月29日
日本SFの臨界点 中井紀夫
中井紀夫,
伴名練
読み終わった
演奏に一万年もの歳月を必要とする交響曲。
それを八つのオーケストラが交代しながら、二百年間演奏し続けている巨大楽団のお話。
三ヶ月後に迫る難所は、八つのオーケストラが合わさり八百人で演奏する。そのため、パート譜の写譜が全然間に合いそうにない。
悪魔のごとき超絶技巧を必要とするため、ソリストの覚悟が決まらない。
この世に存在しない巨大楽器が登場するため、演奏中の舞台上で楽器を作らねばならない職人などなど...。
無理難題の困りごとに奔走する事務局員が不憫で応援したくなる。
市民楽団所属の身なので、今まで偉大なる作曲家の大先生のドヤ顔が浮かぶような難しいパッセージや腰の痛くなる長曲に何度も頭を抱えてきたけれど、そんな比ではない。一万年かかる。
作曲家は好きに無茶振りできて良いなぁ...。
『殴り合い』と『絶壁』も好みだった。
『世にも奇妙な物語』のシュール回のような感じ。