けんたろ "さかさまの" 2026年7月30日

けんたろ
けんたろ
@kentaro
2026年7月30日
さかさまの
さかさまの
木犀あこ,
朱華
これは面白かった! 怖さもちゃんとあって、なおかつ、ずっと引き込まれるストーリー。 ダレることなく駆け抜けました。 約300ページというボリューム感もちょうど良かったです。 特筆したいのは、紫織さんの死生観というか思想というかなんというのか分かりませんが、それが良かったです。 具体的に言うと、「善人も悪人も死んだら即成仏する。だから悪霊は存在しない。呪いなどの類は、生きている時の負の念、感情が残っていて、それに触れた者に悪影響を与えているだけ」という考え方です。 実はこれ、私の考えと100%合致しているんです。だから痺れました! 地縛霊は、場所に対する激しい念、感情が強く残っている状態。だから、霊そのものはその場所にいないんです。 生き霊は、生きている人の激しい念、感情が作用している状態。これも、霊そのものは存在しない。 という感じに考えています。 自分の考えを代弁してくれているような感覚になり、すごく嬉しかったです。 あと、登場人物の思考と私の思考が合致しているのも良かったです。 これってあれと繋がってんじゃないの?って私が気づいたらすぐに登場人物がその話をしてくれるのが心地よかったです。 よくあるのが、明確にあの件と繋がってるじゃんっていうのが分かっているのに、登場人物たちは全然気づいてなくて、後々になってから「実はあれとあれが繋がっているんだよ(ドヤ顔」っていうやつ。これ、個人的に冷めるんですよね。それが本作には無くて、すごく読み心地がよかったです。 あと、登場人物の言葉遣いの使い分けが絶妙でした。台詞の前後に誰がそれを言ったのかが書かれていなくても、言葉遣いで誰が言ったのかが分かるんです。 最後の方で、百々果の口調がたこつぼと一緒になるところとか最高でした。 口調がキャラクターごとに違うから、脳内で台詞が再生される時、声色もイメージできちゃうんですよね。あと、話すスピードとか。 素晴らしいテクニックだと感心しました。 ということで、ここまでベタ褒めしてきたわけなんですが、なんか本作ってまだまだ続きが書けそうな感じですよね。 登場人物も魅力的だし、しず子は生きてるし。 続編出て欲しいなー、シリーズ化して欲しいなーと思っています。
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