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けんたろ
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@kentaro
ホラーを一番読みます。特に心霊系。昔はミステリーばかり読んでましたが、今でもたまに読みます。 本を読みまくるときと全然読まないときの差が激しいです。
  • 2026年6月26日
    堕ちた儀式の記録(1)
    面白かった! ずっと積読になっちゃってたんですが、なんで早く読まなかったの?っていう感じでした。 歴史的事実(全部本当の話かどうかわかりませんが)や民俗学、生物学の情報が散りばめられていて、読んでて楽しかったです。すごい情報量でした。 主人公2人の名前が明かされないのも、なんかオシャレだなぁと思っちゃいました。 しかし、彼と彼女の話ってなんか繋がってたんでしょうか…?別々の2つの話のようで、繋がってないように感じたのですが。 もし繋がってない別々の話なのであれば、ある意味2つの短編だったってことになるわけで、珍しい構成のお話だったなぁと思いました。 というか、死への羽ばたきの実験、怖すぎでしょ。 学術的な意義は大いにあったんだと思いますが、この本の中で一番怖く感じました。 約200ページしかないので読みやすいのに、内容は濃いという大満足な作品でした。
  • 2026年6月24日
    三体X 観想之宙
    三体X 観想之宙
    もとは二次創作だったなんておどろき。だから作者が違うのか。読む前に気になってたことがわかって、スッキリしました。 いやでも、二次創作が公式に昇格したとしても、ちょっとこれはやり過ぎなんじゃないかなぁ…。 作品としては悪くないです。むしろ面白かった。序盤の方はちょっと読むペースが上がらないところがありましたが、中盤あたりで主人公たちの使命がはっきりしたところぐらいから、読むペースが上がりました。そして、最後まで駆け抜けたと言う感じでした。 三体人が昆虫サイズだとか、この宇宙は前の宇宙(パーフェクトワールド)の残骸だとか、二次創作の割にかなり踏み込んだ設定を作っててすごいなと思いました。AAの生い立ちとか、細かいところで言うと雲天明の両親が離婚してるとか、大胆に構築しててすごい。 中盤までは、そう持ってました。 最後の方の程心と雲天明が出会うところ。これはダメでしょう…。個人的には、三体Ⅲ下で結局2人が会えなかったところに感情が動いたので、そこは覆してほしくなかった…。あとがきに書いてありましたが、本作はパラレルワールドの話だと解釈しておこうと思います。
  • 2026年6月13日
    三体3 死神永生 下
    三体3 死神永生 下
    ついに終わった…。 なんという壮大なスケール。 三体人との初めての通信から、こんな終わり方になるなんて、まったく想像できませんでした。空間的なスケールと時間的なスケールが大きすぎて、読了後茫然としてしまいました。 途中、三体人が存在感を消す場面もありましたが、最後に重要な役目を果たしているのも良かったです。 特に語りたいのは、やっぱり雲天明です。 雲天明の物語解読の件、面白かったなぁ。 これまでとはちょっと違ったギミックで、楽しかったです。 そして最後の登場。あれは切なかった。結局会えなかったけど、プレゼントはしっかり届いたし、程心の運命を大きく変えましたね。 プラネットブルーでもうすぐ会えるっていうところで暗黒領域に捕まってしまう。そして、そこからの脱出でほんとうに大きな時間が経ってしまう。 なんて切ないんだろう。胸が苦しくなりました。時間というものがこんなにも残酷なのかと、強烈な印象を残してくれました。 暗黒領域っていう設定もすごく良かったです。 SFものって、すでに光速船が運用されてるものが結構あるかなと思うんですが、本作では光速に達することの難しさや実現させるための原理、光速に到達することで起きる問題にも言及されてて、すごく視野が広がる経験になりました。曲率ドライブを思いつくまでの流れも最高でした。これも雲天明の話した物語がベースとなっています。この男、初登場時はこんなにできるやつじゃなかったと思うんだけど…。 あと面白かったのは、次元攻撃ですね。 二次元空間に落とされるという新感覚の恐怖でした。 しかも、もともと宇宙は10次元ぐらいの世界だったのが今の3次元まで落ちてきたっていう話、グッときました。光の速度についても、元々はもっと早かったけど暗黒領域だらけになって今の速度まで落ちてきたんだよっていう、その考えはなかった!すげーっ!となってしまいました。 本当にこの作品って作り込みがすごいし、空想の部分の説得力も脱帽です。 本作で本編は終了したわけですが調べたところどうもまだあと二作あるみたいですね。『三体0』と『三体X』という謎の作品が…。しかも『三体X』は作者が違うという…。どういうことなんでしょうか?でも、ここまで来たら全部読んでしまいたいと思っていますので、もう少し三体世界に浸っていられそうです。
  • 2026年6月5日
    ループ
    ループ
    全然ホラーじゃなかった…。 ホラー小説読むつもりで読んだから、戸惑いました。 『らせん』で最悪の状態まで進んでたので、ここからどう繋げるのかを期待してたのですが、良い意味でも悪い意味でも、この手があったかと感心してしまいました。 でも、SF小説と認識してからは、しっかり楽しませてもらいました。これ最後に記載されている参考文献の数からも分かる通り、かなり科学的な知見が盛り込まれていて読み応えがありました。 主人公が苛まれていた視線の件、結局、現実もさらに上位の存在の仮想空間だよ、神という存在に見られてるんだよ、という意味と解釈したのですが、それで合ってるのかなぁ。この件が他の要素に絡んでなかったように思ったので、そういうことかなぁと解釈しました。 『リング』の続きの『らせん』を書いたときもそうだと思うのですが、今回の『らせん』の続きを書くって、相当大変だったのではないでしょうか。前2作ともよくできた話だったので。 なんでここまでして続編を作ったのかなぁ。『リング』シリーズを追いかけてる読者層ってほとんどがホラーを期待してたと思うんですよね。それをジャンルを変えてまで続けたのは、作者の意向?出版社の要望?どっちなんでしょう。個人的には出版社の要望なんじゃないかと思っています。勝手な想像ですが…。 とにかく、SF小説として楽しめましたし、最後の主人公の心情を考えると胸に来るものがありました。 これってさらに続編があるんですよね。 どうなっちゃうのでしょうか。ジャンルが変わるぐらいのことがありえるシリーズなので、俄然楽しみになってきました。続きも必ず読みます。
  • 2026年6月1日
    三体3 死神永生 上
    三体3 死神永生 上
    前作『三体Ⅱ下』で三体人との決着がついたので、今作はどんな話なんだろうと思ってたら、サイドストーリーよのうな話が続いたのでモチベーション下がるなあと思いながらなんとか読み進めました。 ところがどっこい、まだ三体世界と揉めてるじゃあありませんか。おもしろー。三体世界も簡単には地球を諦めませんよね。 執剣者っていう考え方は興味深かったです。 抑止を利かせ続けるには執剣者が必要、そして執剣者の背負う責任の重さで。 チェン・シンが不憫で仕方ありませんでした。執剣者は母性を原動力にしてはいけないんですね。人類(子供)を守る立場とはいえ、事が起こったら人類を巻き込んだ決断をしなければならないので、母性ではその決断ができないんですね。作中にも書かれていましたが、やはりウェイドのような人物が適任だったんでしょう。 そもそも、なんでチェン・シンが執剣者に選ばれたのか、ちょっとしっくり来なかったです。ただの頭のいい研究者でしょ?なんで選ばれたのかなぁ。 今回も細かい設定がたくさん出てきました。 男性の女性化、相互確証破壊、文化反射、非物質化効果、など挙げればきりがないほど沢山ありました。かなり世界観が作り込まれてますね。 特に印象的だったのが、本流のストーリーにも大きく関係していますが、四次元世界のことです。よく、低次元の世界からは高次元の世界を解釈できない、みたいな話を聞きますが、それをかなりの文章を使って表現されていて面白かったです。表現が難しすぎてあんまり頭の中で再現することはできませんでしたが…。 本作の最初に描かれていたローマ帝国の話。これって、四次元のかけらの話だったのかなぁと思いました。開頭する事なく、さらに看守にばれることもなく取り出したのって、四次元のかけらを利用したって事なのかなって思いました。ある場所に行かないとできないって言ってましたし。 雲天明の話(階梯計画)の話は切なかったですね。でも雲天明が最後に登場した時は読む手が止まりませんでした。 2人はどんな話をしたんでしょう。 下巻への強い引きにまんまと掛かりましたので、早いうちに下巻も読みたいと思います。
  • 2026年5月24日
    火喰鳥を、喰う
    すごい話だった…。 序盤は、「これってどういう話?」っていう感じで、なかなか掴みどころがなかったように感じてたのですが、中盤以降からどんどん読む手が止まらず、一気読みしてしまいました。 これってホラーなんだろうか…。SF?いや、むしろファンタジーかな…。うーん、こんなにジャンル分けに悩ましいの初めてかもしれません。でも、本作は『横溝正史ミステリ&ホラー大賞』を受賞してるんですよね。だから、ホラーかミステリかなんだろうけど…。 本作のオチ、最高でしたね。 最近、シリーズもののホラー小説を読む機会が多かったのですが、それらでは実現できない終わり方というか、単発ものだから出来る終わり方ですよね。すごく気持ちいい終わり方(裏切り方)でした。 まさか火喰鳥が出てくるホラー小説があるとは。本作って実写映画化されてるんですよね。なんかそのまま実写化したら凄く滑稽になりそうで心配になってきたのですが、上手くやれたんでしょうか。どういう作品になっているのか、気になりますね。 本作の著者である原浩さんの作品は『身から出た闇』だけ読んだことがありました。あの作品もなかなか面白かったし、本作も凄く面白かったので、他の作品も読んでみたいなと思いました。
  • 2026年5月21日
    呪いの☒☒
    呪いの☒☒
    発売されてすぐ買ってたけど、当時はなんでか長編読みたい欲が出てて、今頃になってようやく読了しました。 とにかく豪華メンバーのアンソロジーで注目してたんですよね。(読むの今頃になったけど) 一番面白かったのは背筋さんの作品かなぁ。 構成の妙ですね、まさに。オチもしっかりついてて、良かったです。この構成ゆえだと思いますが、読むスピードが上がりまくって、読む手を止められませんでした。 三津田信三さんの作品は、オチでゾクっとくる感じが良かったです。 澤村伊智さんは比嘉姉妹シリーズを全巻読んでますので、楽しみにしていました。 澤村伊智っぽいなあーという印象でした。 小説としてはちょっと裏技っぽいことをされてますし、楽しく怖がれました。 芦花公園さんは相変わらずの変化球。 前回、『こわいものがうつる』というアンソロジーでもすごい変化球でした。こういう話がポンポン浮かぶ方なのかなあ。 なんか、主人公の性格って自分も当てはまってそうで厭な気分になりました…。 北沢陶さんにも注目してました。『をんごく』、『骨を喰む真珠』も楽しく読めたので。しかも、今回の舞台は大正の大阪ではないんですよね。 そういう意味でも楽しみにしてました。 読んだ結果としては、そこまで印象に残らなかったかな…。もともとジュブナイル要素が苦手なので、そういう要素も絡んじゃったかなぁ。でも、終わり方は良かったです。いいところで終わるなぁと。 上條一輝さんの作品は、中編、長編で読みたかったなあと思いました。でも、あの終わり方だと、少なくともあの街は人の住めない街になっていくんだろうなぁ。 でも、あしや超常現象調査隊がなんとかしてくれたらいいんじゃないですかね! アンソロジーってホラーしか読んだことないんですが、短編だと、「もっと呪いの原因教えて!」「呪いの解き方とかもっと探って!」という気持ちにさせられちゃって、もどかしかったです。どの短編も続きが読みたくなっちゃいました。 でも、短編だと、どこで終わらせるかっていうのも重要ですよね。どの作品も、良い終わり方してるなぁとしみじみ感じました。 ぜひ、本作の第二弾、第三弾をお待ちしています!たのしかったです。
  • 2026年5月19日
    とらすの子
    とらすの子
    まず心に残っているのは、物部一族登場したー!やったー!ということ。 やっぱ佐々木事務所シリーズと繋がってたんだ!世界観が広がって、面白いですね。 坂本美羽の性格拗らせてる感じがすごく良かったです。小説家になれなくて自己肯定感がすごく低いのに、自分よりバカっぽく見える人に対しては心の中でボロクソに言ってて、近くにいたらすごく嫌な人だけど小説で一人称で読む分には楽しく読めました。 そんな彼女が白石と交流を深める中で考え方が変わっていく様子も、突飛ではなく自然な流れのように感じられて好印象でした。 彼女の死に様は「よく言った」と褒めてあげたいくらい最高でした。 彼女に変化が訪れた結果の集大成みたいな感じで、グッとくるものがありました。 最後の終わり方も好みでした。ホラーはこういう終わり方じゃないと、っていう感じでした。 井坂の結末も良かったです。あんな状態になってまでも希彦のそばに居たかったんだなぁ。その欲求も、希彦の美貌に取り憑かれた結果なのかも知れないけど。 希彦の悪魔感も凄まじかった。 たぶん、物部斉清でも希彦を屈服させるのは難しいんじゃないかなぁ。『ほねがらみ』のときといい、今作といい、凶悪な悪魔・呪いの類が強すぎる。こんなパワーバランスの中で拝み家をやるのって命が幾つあっても足りないじゃん、と思った次第でした。
  • 2026年5月16日
    三体2 黒暗森林 下
    三体2 黒暗森林 下
    えっ!?…完結した? まだスリーが残ってるんだけど…。 なんか、良い感じに結末を迎えちゃってて今混乱してます。 三体人って、ルオ・ジーの脅迫に対して反応が素直すぎてちょっと笑っちゃいました。 三体人は言葉を持たず思考で会話するから、ハッタリとか駆け引きとか苦手なんでしょうかね。 ルオ・ジーは相変わらず、期待されたり失望されたり、可哀想でしたね。命も狙われてるし。 黒暗森林の話、猜疑連鎖の話、フェルミのパラドックスの話、すごく興味深かったです。 自分も、宇宙人はいるんだろうなとなんとなくは思ってたんですが、その考えが補強されたような気がしました。 結局、ルオ・ジーはレイ・ディアスと本質的には同じことをしたのでは?と思ったのですが、どうなんでしょう。 宇宙全体に三体世界の座標を曝すのと同時に、データの発信元の地球の位置も曝されるという話だったので、レイ・ディアスが太陽系もろとも破壊しようとしてたことにかなり近いと思ったんですよね。自分の読み込みが足りないってことかもしれませんが…。 レイ・ディアスはこの戦略がバレた後、民衆から非難されリンチにあったわけですが、このリンチシーン、なんでレイ・ディアスはリンチを受け入れたんだろう…。逃げ出すこともできただろうに。ほかの面壁者で自殺した人もいましたし、面壁者って死を受け入れやすい傾向があるのかな。そうとうなストレスに晒されているだろうから、そうなっちゃうのでしょうか。 とにかく、完全に解決しちゃったので、スリーはどんな話になるのか逆にすごく気になりました。また近いうちに読もうと思っているので、楽しみです!
  • 2026年5月13日
    らせん -
    らせん -
    『リング』である程度呪いの正体も掴めたし、呪いをキャンセルする方法も見えてたと思っていました。そのため、今作の序盤で主人公たちが呪いの存在に気づいて調査が始まった段階では、『リング』で行われた調査がまた振り出しになってそれを読まさせられるのかと心配していました。 しかし、そんな心配は杞憂でした。同じ事件でも『リング』とは異なるアプローチでの調査でしたし、なにより、『リング』ではただの怪異として表現されていた現象についても科学的に調査して真相が明かされていく。さらに、新たな謎が幾つも生まれて解決されていく…。もう読む手が止まりませんでした。 ある意味、SFですよね、この作品は。 『リング』よりはホラー描写が多かったと思いますが、それでもホラーというよりは医療ミステリーにも近いと思います。 ただ、一点腑に落ちないのが、彼が黒幕だったということです。彼にそんなことをするモチベーションがどこにあったのか、よくわかりませんでした。なんとなく、『リング』のときにはこのオチになることは想定してなかったんじゃないかと思いました。私が読み漏らしている記述があったのかもしれませんが…。 そういえば、『リング』でも今作でも、貞子がテレビから這い出てくる描写はなかったですね。あれって映画オリジナルってことでしょうか。 その他、気になったことをつらつら書いておきます。 プロローグでの子供を亡くした夫婦の描写が痛々しく悲しくなりました。その後離婚してしまうのも、いくら夫婦に愛情があったとしてもそうなってしまうことも大いにあるのだろうなと、つい思いを馳せてしまいました。 このリングシリーズは1995年ごろに書かれているようなのでかなり時代を感じる描写があります。特に気になったのは番組表のGコードについて記述されていたこと!懐かしい!当時、新聞の番組表と睨めっこしながら番号を打ち込んでたのを思い出しました。すっかり忘れていたことだったので、長い間使われてこなかったシナプスが久々に活性化したような、そしてノスタルジーを感じるような、変な気分になりました。 当時を思わせるような描写の一つとして、ワープロとそのデータの互換性の話がありましたが、これは初めて聞きましたね。たしかにOSのようなものもメーカーごとに違っただろうし、データ形式もメーカー独自のものだっただろうし、当時は大変だったんだなぁとしみじみしてしまいました。あと、感熱紙が出てきたのでこれは懐かしく感じました。当時、爪で引っ掻いて遊んでたなあと。 あと、これも時代を感じさせる描写だと思ったのですが、いくら教員からの問い合わせとはいえ、学生課が学生の住所や電話番号を簡単に教えちゃってましたね。当時の個人情報の観念を感じさせる描写だなと思いました。 最後になりましたが、先日、作者の鈴木光司さんが亡くなられたとのことで、今リングシリーズを追いかけている身として非常に驚きました。 心からお悔やみ申し上げるとともに、ご冥福をお祈りします。
  • 2026年5月11日
    三体2 黒暗森林 上
    三体2 黒暗森林 上
    ルオ・ジーが覚醒するまでが長かったー。途中ちょっとだけイライラしました。 でも、急にあれほどの重責を負わされたら、あんな感じにもなるかもなぁとも思いました。 ルオ・ジーの理想の女性が見つかるというのは、かなりご都合主義のようにも感じました。見た目が似ているだけならあるかもですが、性格も一致しているというのはちょっとねぇ…。 あと、理想の彼女との妄想の描写が異様に長くて、こんなに必要だったのかちょっと疑問です…。 でも、彼がやる気を出す説得力を持たせるプロセスだった、ということでしょうかね。 ただ、『理想の女性』についての描写はすごかったと思います。読者の中でも、読みながら自分の理想の女性を思い浮かべた方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。 シー・チアンの退場は悲しかった!三体に出てくるキャラクターの中では一番好きだったので、残念でした。でも、冬眠するってことは…そういうことですよね?期待しちゃいます。 本作は、視点も場面も細かく切り替わる章立てになっているので、誰のいつの話なのかを推理するのが面倒に感じました。お話もあいかわらず難しいし、読むのに時間がかかりますね。 ですが、まだまだ中弛みすることなく読めてます。 この調子で次作も読みたいと思います!
  • 2026年5月2日
    ほねがらみ (幻冬舎文庫)
    とにかく圧倒的情報量! …素晴らしかった。 掌編ぐらいのお話がたくさん出てきて、全てのお話が色々と絡み合います。それぞれのお話は時系列も登場人物もバラバラなので、全てのお話を覚えておくのがすごく大変でした。 そして、推理パートで出てくる歴史的資料などの出典が多いこと多いこと…。知識量が多すぎて『ダヴィンチコード』かよと思うほどでした。 これがデビュー作なんですよね。しかもカクヨムで投稿されてたとか…かなりすごいと思います。 佐々木事務所シリーズに出てくるキャラも登場します。このシリーズを追いかけているなら、必読の作品だと思います。 全てのお話がまとまっていく感じがすごく気持ち良かったです。 すごく読み応えがあり読み終わった後の満足感がたまらない作品でした。
  • 2026年4月30日
    おしら鬼秘譚
    おしら鬼秘譚
    評判とかの事前情報もなく、新刊情報を眺めてたらちょっと気になったので購入し、読んでみました。 傑作とまではいかなかったのですが、楽しく読むことはできました。 作中に出てくる民俗学に関する知見は、目を見張るモノがありました。すごく丹念に調べたんだろうなぁと感服しました。 主人公の行動で気になる箇所がいくつかありました。娘が行方不明になっているのに、娘の学校には体調不良で休ませると嘘をついたり、母親が「おしら鬼」について確実に何かを知っているのに、なぞのプライドで聞くことをしなかったり。娘が何かを相談したがっているのに無視して、そしてそのことを反省して何の話だったかを聞き出そうとしてたくせに、いざ娘が話そうとしたら「明日教えて」と突き放したり。謎すぎる。ちょっとイライラしました…。 あと、こういう表現で伝わるか分かりませんが、なんか芝居臭く感じるシーンも何度か見受けられました。「それセリフで言わせちゃうんだ…」みたいな。 一方、クライマックスはエンタメに振り切っている感じが、ちょっと笑っちゃいました。 でも、獺川(おそかわ)の覚醒は熱かったです! 普段、心霊ホラー小説を好んで読んでるので、その目線からではこの作品は心霊ものとは言いにくいかなぁと思いました。 でも、民俗学とか因習とか伝承とかが好きな人には合っている作品なのではないかと思いました。 今回みたいにインスピレーションで選書するのも良いなぁと思いました。今後もこういうことしていこうかなと思います。
  • 2026年4月29日
    リング
    リング
    ホラー小説好きなら絶対におさえておかなければならない、伝説の作品『リング』シリーズ。 実は読んだことありませんでした…。 ということで、ホラー小説好きを胸を張って名乗るための必修課題に挑戦しました。 『リング』と『らせん』は映画で見たと思うんですが、なにせ随分前のことですからほぼなにも覚えてませんでした。 映画版とだいぶ話が違った気がしたのですが、どうなんでしょう。 でも、ビデオテープの映像は、映画版とはかなり違ったと思います。映画版の方が怖さが際立ってたと思います。 時代を思わせる単語がたくさん出てきました。フロッピー、ポータブルワードプロセッサ、ファックスなど。 キィボード、部屋のキィ、キィワードなど、表記が「キィ」となっているのも時代かなぁと思わされました。 セリフも古めかしい感じがしました。 あと、地図で目的地を探したり、固定電話でやり取りしてたり、図書館で関連図書を探したり、スマホやインターネットがないことを強く感じました。 ストーリーは第三者視点で語られます。 そのシーンに登場する複数人の心情が記述されます。最近読んだ本はいずれも誰かの一人称視点がほとんどだったので、第三者視点で描写されていることにちょっと違和感がありました。悪い違和感ではないんですけどね。 ストーリーのほとんどが調査パートだったので、意外とホラー成分は薄めに感じました。 でも、少ないホラーパートがすごく怖かったです。ジャパニーズホラー感が強くて、すごく好印象でした。 調査パートもどんどん謎が解決していくので、中弛みすることなく読めました。 『リング』の続きの『らせん』ももちろん読みたいと思います!
  • 2026年4月26日
    聖者の落角(3)
    前2作は超能力とのバトルって感じでしたけど、今作はちゃんと心霊モノになってましたので、どストライクの好みでした。(心霊というよりは悪魔寄りだったような気もしますが…) 印象的だったのは、無意識に周りの人の気分を逆撫でする人の話…。一見、親身になってるように見えたり自分を謙遜してるように見えたりするけど、あるボーダーを超えたそれらの態度は周りをイラつかせる…。説得力のある描写に脱帽でした。もしかしたら、自分もそうなってることがあるかも、と自分の振る舞いを改めさせられたような気がしました。 あと、今回の被害者のみんながこの結末によって幸せになったのか…、いや、幸せになったとは絶対に言えない、そんな解決で幕をじたのもすごく考えさせられる内容になっていたと思います。 ますますこのシリーズが楽しくなってきました。 続きも絶対に読みたいと思います。 ここからはぼやきというか、蛇足なのですが… 因習とか土着信仰を題材としたホラー小説、ミステリー小説にしばしば郷土資料として古文が書かれていることがありますが、あれってすごいですよね。著者は古文書けるってことですよね。すご。 私は古文の知識が皆無に等しいのですが、これまでは一応古文の部分も自分なりに読んでました。まあ、たいてい古文の後に現代文での要約が記されているので読まないなら読まないで良いのだと思います。 本作ではその古文が、たしか4ページ分ぐらいあります。なのでこの部分については読むの大変だったなーという印象が強く残ってます。
  • 2026年4月24日
    あかずめの匣
    あかずめの匣
    電子書籍で読んじゃいましたが、紙の本で読んだ方が良いやつでした。 紙の本で読んでたら、最後のページを開いたまま硬直しちゃうかもです。 お話としてはプロローグから始まり、短編小説がいくつかあって、エピローグで終わりという流れでした。短編がいわゆる連作短編となっているので、連作短編好きとしては大満足でした。 途中、イケメン大学生の女性遍歴自慢みたいな流れになるところがあって、あまり興味がわかなくて読むペースが落ちるところもありました。 最後の短編小説は、これまでに広げてきた風呂敷をどんどん畳んで行ってる感じで、興奮しました。 前作『ゆうずどの結末』と同じく、読んだことを後悔する系の作品です。 著者のこのスタイル大好きだけど、ネタ切れにならないか心配…。 でも、このスタイルで続けていただけると嬉しいなぁと思っています。
  • 2026年4月22日
    三体
    三体
    ホラーばっかり読んでいる私が、初めてSFを読んでみました。 五巻分も続く長編である本作。しかも華文小説…。選書ミスしてしまった感が否めないのですが、なんとか第一部(一巻目)を読み切ることができました! いつもと読み味が違いすぎて、ペースが上がらない…。第1章は文化大革命が舞台なのですが、登場人物の所属する組織とか利害関係とかが全然分からず、そもそも文化大革命ってなに?という状態だったので、一旦読む手を止めて文化大革命について調べてから読み続けました。 調べてからは話がスッと入ってきたので、文化大革命のことを知らない人は絶対調べてから読んだ方がいいです。(私が知らないだけかもしれませんが…) あと、人の名前が難しすぎる…。主要キャラは中国語読みと日本語読みが併記してあったのでギリギリなんとかなったのですが、日本語読みが書いてない人の名前は無理やり日本語読みを独自に作って覚えるやり方で読みました。かなり規模の大きな話なので当然登場人物も多いわけで、そこが一番苦労したところでした。 SFの部分は理解できたところもあれば理解できなかったところもありという感じでした。6割ぐらいは理解できたんじゃないかなあと思います。 どこからがネタバレになるのかが分からないので不用意なことは書けないのですが、意外とSFイケるかもっていう感触でした。 まだ第一部ということもあって、よく読むホラーとかミステリーみたいな大きなどんでん返しはありませんが、充分楽しめました。 第二部以降も読む気マンマンですが、次に読むのはいつものホラーにしたいなと思っています…。
  • 2026年4月20日
    三体
    三体
    いつもホラーばっかりなので、味変ということでSFを嗜んでみようと読み始めました。 うーん、難しい! 映画とかはSFモノを好んで見るのですが、小説となると中々難しいですね。 しかも、中国が舞台なので登場人物の名前も覚えにくいし、歴史も全然知らないので、読むペースが全然上がりません…。 文化大革命が序盤のストーリーで舞台となるので、概要を調べました。なるほど、当時の中国は色んな意味で凄かったんだなと、勉強になりました。 こうやって調べながら読むと、時間は掛かりますが理解が深まるのは間違いないので、このスタイルのまま読み進めようと思います。 にしても、『三体』を選んだの間違いだったかなぁ…。本編だけで5冊ぐらいあるみたいなんですよねぇ…。ちょっとした味変のつもりが、かなり長い道のりになりそうです。。。
  • 2026年4月18日
    漆黒の慕情 (角川ホラー文庫)
    上から目線で恐縮ですが、よくこんな話思いつくなぁと感心しました。 特に突飛な話というわけではないのに、しっかり紆余曲折して、異なる話が絡み合って、落ち着くところに落ち着いてる。 この話は『異端の祝祭』の続編な訳ですが、既存キャラの深掘りもされてるし、新キャラの個性が際立ってるし、言う事なしですね。 新キャラの容姿を表現する文章が何箇所もあって、あの手この手で表現されてて笑っちゃった。ある意味、実写化不可能な作品かもしれないですね。 あと、特筆しておきたいのは、あるストーカーが出てくるのですが、その行動の気持ち悪さがすごかった。よくこんなこと思いつくなぁと、感心しました。 この佐々木事務所シリーズって、ホラーには分類されているみたいですが、心霊要素は少ないのかな?前作と今作を読む限り、どちらかというと超能力系なのかな?私としては心霊モノが大好物なので、この要素がもっと出てくると嬉しいんだけどなぁ。続編も読むつもりなので、それを期待したいと思います。
  • 2026年4月16日
    完璧な家族の作り方
    まずそもそも、この作品を読み始めた時の私の状態としては『フェイクドキュメンタリー形式のホラー小説食傷気味』でした。 なのに、なのに怖かった!入り込んだ!楽しかった! 廃墟の陰鬱な雰囲気、匂い、空気感の描写がすごかった。表現が分かりやすくて脳内再生が容易でした。だから、自分が思う怖い想像が捗っちゃって怖くなるに決まってます。 フェイクドキュメンタリー形式の小説にありがちな考察要素、難易度はそこまでないので、苦手な人でも楽しめる作品だと思います。 蛇足ですが、北九州弁を小説で読んだの初めてかも。(作者さんは福岡出身、在住の方みたいです)
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