

けんたろ
@kentaro
ホラーを一番読みます。特に心霊系。昔はミステリーばかり読んでましたが、今でもたまに読みます。
本を読みまくるときと全然読まないときの差が激しいです。
- 2026年8月13日
反ミーム部門は存在しないqntm,鳴庭真人読み終わったむっず。 なんとなく話は分かりましたし、面白かったのですが、とにかく難しいですね。 翻訳もの特有の読みにくさもあるように感じました。 でも、反ミームっていう発想が面白かったです。『領怪神犯』にも、本作でいう「反ミーム」的なものが出てきましたが、それをめちゃくちゃ大きなスケールで深掘りしまくったお話という印象でした。 本作はSCP財団を源流とした作品のようです。私はこの存在を知っている程度の見識しかないのですが、たしかSCP財団ってホラーに分類されるコンテンツだったかと思います。 となると、本作はホラーになるのかもしれませんが、読んだ印象としてはどちらかというとSFに近いのでは無いかと思いました。 スケールの大きさはまさにSFです。 少なくともホラーでは無いかなぁと思いました。 - 2026年8月7日
怖い客矢樹純読み終わった一見、怖い客、嫌な客、面倒な客でも、その行動の裏にある意図、真相がわかった時、その客の印象がガラリと変わる。 物事、ことさら人物については、一面的ではなく多面的な視座が肝要。 そんな印象を持った作品でした。 よくこんなに何個も奇妙な、でも筋が通ったお話を作れるなぁ。小説家ってやっぱり凄いなと思わされました。 客がテーマですから、色々な接客業が出てくるのですが、それぞれのお仕事の解像度が高くて、丁寧な取材をされたんだろうなぁと感心しました。 なにより、この装丁、たまらないですよね。 かなり私の好みです。 怖いですよね。 - 2026年8月6日
ある修道士の自罪祇光瞭咲読み終わったなかなか面白かったです。 ミステリー要素も強く、飽きずに最後まで読めました。 これまでいろんな呪いやその影響を、見て読んできたのですが、本作のそれはかなり新しいものだと思います。 ネタバレは避けますが、人間のある一点にのみ呪いが作用してそれが根源となって大変なことになるという点で、先日読んだ『さかさまの』にも通じる部分があるなぁと思いました。わずかにですが、『闇祓』にも近いのかもと思いました。 明言されていたかどうか曖昧なのですが、舞台はイタリアあたりだと思います。そのため、登場人物たちの名前が覚えにくいです。覚えなくても大丈夫な構成になってはいるものの、覚えておいた方が読みやすいのは間違いありません。 こういう、外国が舞台で、しかもキリスト教の話って、よく書けるなぁと感心しました。時代小説並みに沢山調べなきゃいけないんだろうなぁと、思いを馳せました。実際に時代設定も古い時代ですし。 約200ページぐらいだし、お話も難しくないので、サクッと読めました。 お話は難しくないと述べましたが、それは構成が上手いから理解しやすいのだと思います。本作はなんかの賞を取られてたみたいですし、完成度の高さは間違いないです。 ホラー小説ということなので、怖さも評価したいのですが、あまり怖くはないかなぁ。個人的な好みではなかった。というのが正確かもしれません。 最後の終わり方、ラスト2行、良かったなぁ。 こういうの好きです。 今後も、本作の著者の動向はチェックしたいと思います。 - 2026年8月3日
その他の危険上條一輝,斜線堂有紀,新名智,梨,皮肉屋文庫,背筋読み終わった本作はホラー短編のアンソロジーです。 決まったテーマは特になさそうでした。 『小説新潮』に掲載された短編が収録されているようです。 普段はあまり短編を読まないのですが、作家陣が豪華なので読んでみました。 アンソロジーなので、どの話が好きだったかを書きたいと思います。 一番好きだった作品は、…うーん、決められない!二つあります。 斜線堂有紀『涸渇』 上條一輝『枯れた街の上でも』 です! 『涸渇』は、主人公に襲いかかる怪奇現象というか体調不良というか、それの描写が秀逸すぎました。 いろんなホラー作品を見てきていますので、呪いによる色々な症状も見てきているのですが、この作品のやつは新しい!こんな霊障見たことないです。 上述していますが、その描写が素晴らしいです。 短編なので、細かい話は端折ってあるのですが、その辺の詳細が知りたいから長編化してほしいぐらいでした。 『枯れた街の上でも』は、話のまとまり方が短編とは思えないクオリティでした。しかも短編なのに時系列が2つ同時進行するという凝った仕掛け。 しかも、短編ホラーでは端折られがちな怪異の原因、元凶についても描写されています。 短編でここまでやれるの?!という、概念を覆される読書体験でした。 その上、ちゃんと怖いっていうね、文句ないです。惜しみない賞賛です。 特別枠として軽く言及させて頂きたいのが、梨『プルーライト』です。 ネタバレしたくないので詳しくは書きませんが、梨さんってこういうのも書くのかーとびっくりしました。 梨さんの作品は『かわいそ笑』しか読んだことなかったので意外でした。 この話が、このアンソロジーの最後に収録されているのもなんかいいなと思いました。 満足度の高い作品ばかりで、大満足でした。 斜線堂有紀さんの作品は読んだことなかったので、手を出してみたいなぁと思いました。良い出会いになりそうです。 - 2026年8月3日
読み終わった前作から引き続き、あいかわらずの語彙、比喩表現。 巧みだなぁとつくづく感心してしまいました。 読んでて飽きないんですよね、そういう記述があると。 例えば、「その日は急に自暴自棄になった冬が、あたたかな東風を吹かせたような陽気だった。」みたいな感じ。ね?ぐっときますよね! そういうのが、随所に散りばめられていて、読んでいて楽しかったです。 あと、小ネタなんですけど、「近畿地方の〜」とか「都市伝説解体〜」が織り交ぜられた記述があったり、お話の舞台に犬鳴峠が近いこともあって「この先日本国憲法通用しません」というやつを想起させる記述があったり、ニヤついてしまいました。 前作は約400ページ、今作は約300ページでした。 そのため、今作は話が短いなという印象でした。 前作の感じだとこの辺りでもう一回ストーリーの展開があるはず…と思ったところで特に何も起きずに終了してしまいました。 そういうところから、今作はちょっと物足りなさを感じてしまったかなぁという印象でした。もちろんこれは、前作との相対的な評価なので、今作単体で見れば特に問題はないんですけどね。 前作と同様、ある地方に伝わる俗信、因習のようなものを取り扱ったミステリーです。ホラー1、ミステリー9という感じですが、ホラー小説ばかり読んでいる私としては、たまの味変にちょうど良い塩梅かなぁと思います。 このシリーズ、ぜひ続いて行って欲しいです。 - 2026年7月30日
さかさまの木犀あこ,朱華読み終わったこれは面白かった! 怖さもちゃんとあって、なおかつ、ずっと引き込まれるストーリー。 ダレることなく駆け抜けました。 約300ページというボリューム感もちょうど良かったです。 特筆したいのは、紫織さんの死生観というか思想というかなんというのか分かりませんが、それが良かったです。 具体的に言うと、「善人も悪人も死んだら即成仏する。だから悪霊は存在しない。呪いなどの類は、生きている時の負の念、感情が残っていて、それに触れた者に悪影響を与えているだけ」という考え方です。 実はこれ、私の考えと100%合致しているんです。だから痺れました! 地縛霊は、場所に対する激しい念、感情が強く残っている状態。だから、霊そのものはその場所にいないんです。 生き霊は、生きている人の激しい念、感情が作用している状態。これも、霊そのものは存在しない。 という感じに考えています。 自分の考えを代弁してくれているような感覚になり、すごく嬉しかったです。 あと、登場人物の思考と私の思考が合致しているのも良かったです。 これってあれと繋がってんじゃないの?って私が気づいたらすぐに登場人物がその話をしてくれるのが心地よかったです。 よくあるのが、明確にあの件と繋がってるじゃんっていうのが分かっているのに、登場人物たちは全然気づいてなくて、後々になってから「実はあれとあれが繋がっているんだよ(ドヤ顔」っていうやつ。これ、個人的に冷めるんですよね。それが本作には無くて、すごく読み心地がよかったです。 あと、登場人物の言葉遣いの使い分けが絶妙でした。台詞の前後に誰がそれを言ったのかが書かれていなくても、言葉遣いで誰が言ったのかが分かるんです。 最後の方で、百々果の口調がたこつぼと一緒になるところとか最高でした。 口調がキャラクターごとに違うから、脳内で台詞が再生される時、声色もイメージできちゃうんですよね。あと、話すスピードとか。 素晴らしいテクニックだと感心しました。 ということで、ここまでベタ褒めしてきたわけなんですが、なんか本作ってまだまだ続きが書けそうな感じですよね。 登場人物も魅力的だし、しず子は生きてるし。 続編出て欲しいなー、シリーズ化して欲しいなーと思っています。 - 2026年7月27日
忌み児の町阿泉来堂読み終わったちょっと乗り切れませんでした…。 化け物のイメージをどうやっても怖いものにできなかったし、化け物に操られている人々の描写も特筆するようなことのない典型的なものだったし…。 中盤ぐらいから特に読むのがしんどくなりました。500ページ超えの作品だったのでしんどい時間が長く、ページを捲る手が止まってしまいそうでした。 また、メインキャラクター4人の知能指数が私と同じかちょっと上ぐらいだったので、彼らが推理しているシーンでは「そんなこと今ごろ気づいたんかい」っていう感じが続いてしまい、話に引き込まれることがありませんでした。 久我に至っては、本当に刑事なのかと疑いたくなるぐらい察しが悪くて、誠一や七海が一から十まで説明したことでやっとしぶしぶ納得するみたいな感じだったのが読んでて辛かったです。 読者の思考の裏をかくということも少なかったような印象でしたので、退屈でした。 しかも、序盤は4つの話が並行して進んでいくのですが、どれも似たような話で、同じ話を4回分読まされているような感覚になって苦しかった…。 松坂の犯した罪についても、そんな話付け加える必要あったのか疑問…。べつになくても良かったのでは…。これによって松坂というキャラクターに深みが増したわけでも無いし、楓が死ななかった理由を無理やり作ったようにも感じられて、しっくりきませんでした。 誠一の弟が死んでいる設定についても、上記と同じ理由で懐疑的です。 エピローグは良かったです。 個人的に、「まだ呪いは続いている」「実は解決してなかった」みたいなバッドエンド要素が匂わされる結末が好みなので、この点に関しては高評価です。 確かにあの女の子、星良たちグループの中で、唯一思考を乗っ取られてなかったので、その伏線は上手かったなあとと思います。 あれ?…今思い当たったんですが、もしかして、あの子が鼻を啜ってたのがマインドコントロールされなかった理由のひとつ?鼻が詰まってたからってこと?そうだとしてもそうじゃないとしても、やっぱりこのエピローグに関しては良いですね! ちなみに、前作の『くがいの聲』も読んでいるのですが、個人的には前作の方が面白かったかなぁという印象でした。 本作の著者はゾンビものっぽいシチュエーションが好きなのかなぁ。私はゾンビもののコンテンツを大量に消費して完全に飽きてしまった過去があるので、そういう意味でも本作や著者との相性が悪いのかもしれません。 ということで、読後の感想としては残念な結果となってしまいました。 - 2026年7月23日
ダクダデイラ餅屋蛾読み終わったおもしろい! 久しぶりに夜中に読めない本と出会いました。 楽しかったなぁ。 今流行りのモキュメンタリーホラーなのですが、クオリティが高過ぎて、モキュメンタリーホラーを食傷気味な私ですら非常に楽しめました。 インターネット上に実在するさまざまなプラットフォームで公開されていた情報がたくさん出てきますが、どれもおもしろい。弱い話がひとつもないのが本当にすごいです。 そして最後の話、壮絶でした。グロかった…。でもおもしろかった! 全ての話が繋がっているんですっけ? 正直、どう繋がるのかがわからない話がたくさんありました。考察が甘いのかな…。 特に第4章は本当に意味がわからない。あるとすれば、最後の話でショットガンぶっ放してた人たちのやりとりなのかなぁと…。んー、それが合ってたとしても意味わかんないなぁ。 一番好きな(怖かった)話は、第7章のミス・モーチュアリーですね。これを夜中に読んでたら怖くなり過ぎて読むのやめました。これ以降、夜に本作を読むのをやめたほどです。本当に怖かった! 個人的に、本作の影響でモキュメンタリーホラーへの情熱がぶり返してきてます。 さらに、期待値も上がってしまっているので、今後読むことになるモキュメンタリーホラーを楽しむことが難しくなるかもしれません。 それぐらい、良くも悪くも強い影響を受けました。 著者の次回作がすでに楽しみです。 絶対に読みます! - 2026年7月19日
胡乱な聖典の信じ方藍上央理読み終わった現実と小説の間にある膜がすごく薄くなっていて、ところどころ穴が開いているような、そんな感覚にさせられた作品でした。三角と丸の件も、膜を薄くする効果が非常高かったです。 呪われた人の末路が非常に怖いです。筋肉がなくなる、骨がなくなる、内臓がなくなる、目耳がなくなるなどなど。ひんだり読んだことがない現象で興味深かったです。 声、音、臭いなどの描写も良かったです。読みながら、なんだか吐瀉物の臭いがしてきて、臨場感たっぷりに読むことができました。 - 2026年7月16日
バースデイ鈴木光司読み終わった前作『ループ』の補完、後日談という感じの内容でした。 補完部分はちょっと退屈してしまいました。 そこを細かく書いてくれなくて良いんだけど…という感じ。 後日談の部分は楽しく読めました。 どんでん返しとか意外な結末とかはないんですが、なんだかじーんと感動しました。 もはやホラーでなくSFなんですが、リングシリーズはあと2作あるみたいですね。本作で終わりで良いと思う(本心は『らせん』で終わって良かったと思う)のですが、まだ続くとは…。どんな話なんだろう。 なんか逆に気になってきました。 - 2026年7月14日
ととはり屋敷澤村伊智読み終わった6編の短編集です。 どの話も澤村感があって楽しく読めました。 特に、『かたので駅の怪』の序盤にあったメッセージアプリの件。すごく不穏すぎで、母親の行動が異常すぎて、鳥肌が立ちました。 どの短編も比嘉家に焦点の当たった作品ばかりで、比嘉姉妹シリーズ推しとしてはたまらないものがありました。 しかし、ちょっと心配なことも…。 今まで謎だった兄弟姉妹の死の真相について詳らかになったわけですが、これって比嘉姉妹シリーズを終わらせようとしてるわけじゃないですよね…?晴美のように長編で描くのではなく、短編で全ての兄弟姉妹の最後を描いているのが、急いで終わらせようとしているように見えてしまいました。この邪推がただの邪推であることを願っています…。 - 2026年7月13日
ざんどぅまの影澤村伊智読み終わったやっぱり比嘉姉妹シリーズは面白いですね。 結局、レギュラーメンバーは出てこないんだけど、それも憎い演出だなと思いました。 でも、久しぶりの新作だったから彼、彼女らの活躍が見たかったというのはありますね。 にしても、かなり重厚なストーリーでした。 現実に起きている移民問題が絡んでいるようにも思えました。 結末については、煮え切らない感じがまた良かったです。 びしょびしょのお化けは、海で見つけた宝物を人間に取られたから取り返しに来ただけなのに、あまりにも残虐に人を次々に殺すから、篝火で燃やされて消滅。 省三を筆頭とする自警団は無差別に人を殺してたのに、謎の連続殺人鬼から街を守った英雄として祭り上げられ、お咎めなし。 裏で手を引いてたヤクザもお咎めなし。 街のために戦った勝子は無惨な死を遂げる。 まさに街を救った篤は米軍に逮捕される。 篤はまさにバットマンの『ダークナイト』のような活躍でしたが、彼も報われた感じがしない。 省三や博子は罪悪感のようなものは感じているようでしたが…、うーん、なんとも煮え切らない。 でもそれがまた良い。勧善懲悪じゃない感じが、リアリティがあるように感じられました。 過去のシリーズで語られていた通り、琴子たちの親の毒親感が表現されててそれも良かったですね。 冒頭のウルトラマンと小泉八雲の話。本編とどういう繋がりがあったんだろう…。結局わかりませんでした。ウルトラマンの話は、佐久間篤の血統が日本人であることをミスリードするためのものだったのかな。であれば、佐久間篤という名前である時点でミスリードできているわけだから、冗長的にも感じるし…。やっぱわからないですね。 最後に、個人的に大好きだった一節をご紹介。 篤が抱いた嫌悪感がひしひしと伝わる傑作だと思いました。特に最後の一文。こんな表現、初めて見ました。最高です。 “言ったのは名取という刑事でした。太っているというか、全体的に「垂れ下がっている」中年男でした。眠たげな垂れ目、弛んだ頬肉。への字口は常に半開きで、腹も出ている。座るときは壁に凭れ、たんなる胡座すら酷くだらしない。声にはゲップが交じっている風に聞こえました。” - 2026年7月9日
目が背筋読み終わった全39ページ、一瞬で読み終わりました。 文量が少ないと軽い話で終わりがちですよね。奥行きがないというか。 でも、本作にはちゃんと深みがあって読み応えがありました。最後のネタばらしもいい感じでした。 「徳を積む」という行動は、どれも絶妙な不快感でした。 背筋さんは最近短編が続いてますね。次の短編は鼻か耳でしょうか。 そろそろ長編が読みたいです。 次作が楽しみです! - 2026年7月8日
或るバイトを募集していますくるむあくむ読み終わったうーん、ハマらなかった…。 どの話もたしかに不気味なんだけど、怖くはなかったかなぁ。いずれもショートストーリーなので、深みがでなかったというか…。 個人的にあまり短編を好まないところもあって、相性が悪かったと思います。 しかも、モキュメンタリーホラー小説はいろいろと読んできているので、普通のモキュメンタリーホラー小説では満足できない体になってしまってるんです。 本作はモキュメンタリーホラー小説の基本形と言っても良い内容になっています。刊行された当時では珍しいものだったかもしれません。今頃読んでしまった私に問題があるようにも思えてきました。 本作の続編もすでに買っちゃってるんですよね…。勿体無いから読むしかないよなぁ。 いや、でも待てよ…。 前作から時を経たからこその進化が見られるかもしれない。あの手この手でモキュメンタリー練度を上げている可能性もあるよな…。 モキュメンタリーホラー小説は今まさに群雄割拠の時代だし、とんでもない作品がいつ出てきてもおかしくない。 モキュメンタリーホラーというジャンルの隆盛によって、飽和とも思えるほどの作品が生み出されては消える昨今…。でも、そんな中でも光るものは確実にあって、それ以外は漏れなく淘汰されていく。 一つのアイデアと日々のたゆまぬ研鑽によって発生した小さな小さな地殻変動が、思いもよらぬ天変地異を引き起こす可能性は充分にある! 今こそ読むべきはモキュメンタリーホラーだ! 原初の地球のように天と地が入り乱れて荒れ狂う中、マクロの視座に立ってみれば、幾つもの不安定を積み重ねて出来た安定感で勇ましく回転しつづける星ッ! 幾星霜も続く刹那的な作品との出会いの中で、悍ましい恐怖の深淵に突き落とされるのを今か今かと待ち続けるッッ! その光り輝くかけらが、この続編なのかもしれないッ! そうだ!そう思うと読まない理由は微塵もない!もはや読むべき理由しか浮かばないッッ!! なんだか楽しみになってきました!! 続編も絶対読みます!! - 2026年7月7日
死に髪の棲む家織部泰助読み終わったいやー、面白かったです。 発生した謎が解決していないのに次から次に謎が出てきて事態の収拾がつかないー!という印象でした。 ホラー要素とミステリー要素が上手く絡み合っていました。ただ、ミステリーの割合がかなり大きかったです。 中盤あたりでは、解決していない謎が本当に多すぎて、人間がやったことなのか幽霊がやったことなのかも分からない状況だったので、グッと引き込まれました。 特筆したいのは、著者の語彙です。 恥ずかしながら、聞き慣れない言葉がたくさん出てきて、調べながら読むのが大変でした。ただ、文体が堅いわけではありません。「うわッ」みたいな表現もあったし、セリフの語尾に「!!」もちょくちょく出てきてました。(お堅い文体だと「!」とか「?」とかは使われない印象なんです) なので、絶妙なバランスだったなぁと思いました。 また、語彙が豊かなことが登場人物の心情や状況の描写を的確に表現しているようにも感じましたし、難しい単語を使っていない文章でも、すごく良い表現だなぁと感嘆するものもありました。(終盤に出てきた『雨を背負う』っていう表現など、グッときました) ミステリー要素もすごかったです。 あまりミステリーを読まないので間違っているかもしれませんが、所謂、多重解決ものになるのでしょうか。いろんな推理が乱立して頭がこんがらがってしまったのですが、それが脳を興奮させページをめくるスピードを早めていたように思います。 本作の続編もあるようです。 著者の文体が好きになったので絶対に読みます。 最後に蛇足ですが、主人公の出雲先生は序盤から幽霊のこと怖がってて面白かったです。 著者の持ち前の描写力で出雲先生の恐怖心を表現してあるんですが、なんだかこんなにちょっとのことでビクビクしている主人公も珍しいなと楽しく読めました。 - 2026年7月5日
- 2026年7月5日
くがいの聲阿泉来堂読み終わった因習大好き人間としては、すごく引き込まれた作品でした。 ただ、終盤にゾンビパニックものになってからはちょっとテンションが下がっちゃったかなぁ。個人的にゾンビものってあまり好みじゃないんですよね。一時期、ゾンビもののドラマとか映画を観まくってた時期があって、もうお腹いっぱいっていう感じなので、ゾンビ要素が個人的にハマりませんでした。 ゾンビものが好きな人にはおすすめできると思います。ゾンビの描写とかが恐ろしく描かれていたのは間違いないので。 史也と比留真が正義感に突き動かされ過ぎているような気がしました。君たちがそこまでやってあげる義理はないでしょ、と思うシーンが幾つかあって、少々気になりました。彼らがそう行動しなければならない状況にもうちょっと追い込まれてたら違和感はなかったかなぁと思いました。 神社にキリスト教関連のものが奉納されてあるってあう描写、設定はすごく興味深かったです。敵はキリスト教上で語られる悪魔なので、とにかくキリスト教グッズでなんとかしようっていうのは、村民たちの必死さが伝わってきてなるほどなぁと納得しました。 あと、自分もじいちゃん・ばあちゃんっ子だったので、史也に共感できるシーンは多々ありました。最後の終わり方も切なかったです。 総じて、因習×ゾンビ×エンタメ、という感じで楽しく読むことができました! - 2026年7月1日
夜市恒川光太郎読み終わった約170ページで、2つのお話が書かれています。読みやすいボリュームでした。 どちらのお話も、うすーく繋がっているような表現がありました。 この2編のお話の読後感は、どちらも切ないです。決してバッドエンドではないんですが、手放しでは喜べない終わり方でした。 独特の世界観があります。その場の風景や主人公たちの心情を表す表現がそうさせているように感じました。また、「学校蝙蝠」や「永久追放者」、「人攫い」などのネーミングセンスがそうさせているようにも感じました。 この本はホラー小説を薦める文脈の記事かなにかで見つけて読んだのですが、ホラーというよりファンタジーのような印象を受けました。 この著者の作品は初めて読んだのですが、こういう世界観の作品をもっと読みたくなりました。まさに、引き込まれました。 - 2026年6月30日
出版禁止 女優 真里亜長江俊和読み終わった出版禁止シリーズ、初めて読みました。 あまりハマらなかったなぁ。 まだ謎が多い時は面白く読んでたのですが、謎が解明されていくにつれて、テンションが下がってしまいました。マリアについての相反する評価の謎はそこまで驚きに満ちていたわけではないし、美津紀が殺人を繰り返していたのもそこまで意外ではなかったし…。 物語の中盤まではマリアが謎の女すぎて怖かったのに、後半はちょっと残念でした。 でも、村の悪女伝承は面白かったです。こういうのは私の好みなので、もっとこの要素を強くしてほしかったです。写真館の女主人を掘り下げても良かったかも。女主人のことを明らかにしなかったのは著者の意図するところなんだろうけど、そこに厚みを持たせてほしかったなぁ。 江崎が寄稿を見送ったのはなんでなんだろう。その辺がよく分からなかったな…。美津紀にたぶらかされたのかなぁ。4年後に原稿が送られてきたのは、おそらく美津紀が送ってきたってことかなぁ。スマホのロックの解除方法を知っているっていう話があったし。 あと、蒲生が父親だったってことよね。これで6人目。これできく江の呪いは目標達成ってことなのでしょうか。 総評としては、前述の通り期待には届かなかったというのが正直なところです。ですが、続いてるシリーズですし、作品ごとの繋がりもないとのことなので、もう1作品ぐらいは読んでみたいなと思っています。 - 2026年6月26日
堕ちた儀式の記録(1)斉砂波人読み終わった面白かった! ずっと積読になっちゃってたんですが、なんで早く読まなかったの?っていう感じでした。 歴史的事実(全部本当の話かどうかわかりませんが)や民俗学、生物学の情報が散りばめられていて、読んでて楽しかったです。すごい情報量でした。 主人公2人の名前が明かされないのも、なんかオシャレだなぁと思っちゃいました。 しかし、彼と彼女の話ってなんか繋がってたんでしょうか…?別々の2つの話のようで、繋がってないように感じたのですが。 もし繋がってない別々の話なのであれば、ある意味2つの短編だったってことになるわけで、珍しい構成のお話だったなぁと思いました。 というか、死への羽ばたきの実験、怖すぎでしょ。 学術的な意義は大いにあったんだと思いますが、この本の中で一番怖く感じました。 約200ページしかないので読みやすいのに、内容は濃いという大満足な作品でした。
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