レッチリ "敗戦後論" 2026年7月30日

敗戦後論
敗戦後論
加藤典洋
國分功一郎の「天皇への敗北」を読んで本作が引用されていたので読んでみた。 敗戦後の日本人が陥ってしまった問題について、太宰やサリンジャーなどを引用して文学的な視点から、あるいはハンナアーレントの「イェルサレムのアイヒマン」を取り上げて語り口の視点から論評している。 戦後の日本は、自国の亡者への哀悼と他国の死者への謝罪を両立させることができなかった。日本という一つの国の中で人格が二つに分裂してしまった。それによって失われた国民性を日本人はいまだに取り戻せずにいる。戦後80年経った今でも、「戦後」と地続きにあるということを自覚せねばならない。
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