第二部の「擬似政治」が圧巻だった "(リベラルは)アメリカ国民は皆、市民として同じ運命を共有していること、また全国民が市民として他のすべての市民に対して義務を負うこと、などを若者たちに教えただろうか。リベラルが若者に教えたのは、自分の個人的なアイデンティティを深く知るということだ。" "健全な政党政治が行われている時には、そこに求人的な力がはたらく。複数の派閥があっても、少しの利益の対立があっても、皆が共通の目標、一つの戦略のために力を合わせて働くことができる。多くの人が共通の利益のために考えるし、共通の利益のために、行動しないまでも何か発言をするようになる。ところがか政党外の運動が中心の政治では、遠心的な力がはたらくことになってしまう。つまり、関わる人たちが次々に小さな派閥に分裂していってしまうのだ。" "Xの立場で意見を言った人は、たとえば誰かがBという意見を言っただけで、それを自分への攻撃だと受け取り、怒り出す。" "マルキストは常に目を地平線に向けている。物事を上下さかさまに見てしまったり、いもしない怪物を見てしまうこともあるが、少なくとも常に前を見ている。しかし、アイデンティティ・リベラリズムが台頭すると、リベラルの視線は内へと向かってしまった。"

政策を通すという観点から見ると、デモ行進とかBLMに懐疑的にならざるを得ない