
ロマン派ホームズ
@viola-type14
2026年8月4日
[新版]馬車が買いたい!
鹿島茂
読み終わった
現代のタクシーやバスに相当する馬車。
用途毎に様々なタイプがあった。
面白いのがファースト~エコノミークラスの様に値段に応じた席があった。天井部屋もあり。
1つ気になったのが本のタイトル。
『馬車"を"買いたい!』では…。



ロマン派ホームズ
@viola-type14
馬車と船に次いで長距離交通の乗り物である汽車。
仏国に於いて初期の汽車は物見遊山する低層の人達のもの、という認識だった(その証拠に乗車賃が破格に安かった)。
そして本文にある通り、新しいモノが世に出た際は既存のシステムに倣い、名前や規格が踏襲された。

ロマン派ホームズ
@viola-type14
当時の物価(食事や宿賃、衣類)と価値観の考察。
現代と大きく異なるのが衣類。
当時は既製服は無く、基本的にオーダーメイドの為、とにかく高価格だった。
そして公園ではこれみよがしのファッションショーと、今では考えられないが服装に不釣り合いな者は入園出来なかった。
パレマルシェの栄枯盛衰も興味深い。
そしてプラハの詩人リルケ『マルテの手記』も少し触れらている。

ロマン派ホームズ
@viola-type14
当時のパリ市民の娯楽。
パサージュ(屋根付き商店街)でウィンドーショッピング、賭博、観劇やオペラ鑑賞。
そして人が集まる所には飲食店が軒を連ね、ここでもまたステータスである"ファッション"が条件のカフェやレストランがあった。

ロマン派ホームズ
@viola-type14
多種多様な用途に応じて製造された馬車。著者の細かな弁別も興味深かった。
18~19世紀の仏国(特にパリ)に於いて、馬車を"所有する"意味合いや社会的差異のいかに大きいことか。
本書は身を興そうと田舎から上京した若者たち(小説)を通して、どうすれば成功者になれるのかを描く。
高価な服への投資が必須であり、この条件を満たした上でようやく社交界へ足を踏み入れられる。
また毎日の食事、カフェやレストラン選びも大変だ。
当時は借部屋に水道や釜がある訳もなく、専ら外食だった。
現代と価値観が大きく違うのが、男が食料品の買い出しに行くなどあり得なかった様だ。
だから苦学生にとって食費にメリハリ付けるのは本当に大変だった。
著者も曰く、当時の小説や歴史書を読む際、馬車の種類によって見方や捉え方が違ってくるだろうな。