
オルソル
@heiwakinen
2025年3月30日

明治維新と神代三陵
窪壮一朗
読み終わった
神代三陵とは、日向神話に登場する神代三代の墓として宮内庁に認定された場所だ。それらは、神話が現実とされていた時代から連綿と受け継がれてきたもののように見える。しかし、実際は近代において極めて政治的な意図をもって創作されたものらしい。幕府の御威光が力を失い、公武合体、尊王攘夷など天皇の権威による統治へと移行をはじめた時代、その正当性を強化するために神武天皇の陵、そして神代三陵は発見(創作)された。それは、近代において国家が神話を現実と認定したことを意味し、この大きな歪みが、現人神、国家神道の基礎を築いていく。

