ゆりりん "黒牢城" 2026年7月30日

黒牢城
黒牢城
米澤穂信
荒木村重に監禁された黒田官兵衛が、有岡城内で起こる謎めいた事件を解き明かす戦国ミステリ。事件への論理的な回答はしっかり用意されつつも、戦乱の世の惨さ、御仏や死後の幸せに縋るしかない人々、巡る因果……という人間の繊細な感情やこの世の無情さもしっかり描かれていて、ホワイダニットが上質だった。官兵衛が土牢の中で密かに温めていた企み、恨みの晴らし方まで知性的で度肝を抜かれる。最後にちょっと語られるだけなのに、憂世への抗い方がかっこよすぎる半兵衛、おいしいところもっていきすぎ!笑
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