
オルソル
@heiwakinen
2025年3月30日

絶滅できない動物たち
M・R・オコナー,
大下英津子
かつて読んだ
生物は環境とのカップリングで存在している。環境破壊から生物の個体や遺伝子を保護しても、生育環境が変化した時点で、彼らは新たな環境に適応するために保護以前とは異なったものへと変化する。それは進化なのか、それとも絶滅なのか。環境自体を保護するためには、これ以上の人為的介入をやめなければならない。しかしそれは、例えば珍しいカエルが生息する環境を守るため、劣悪な条件で暮らす人々を放置する、といった決定に等しい。放置された人々にとって、その決断は裕福な者たちの非人道的な道楽にしか見えないだろう。私たちは何を、どこまで守るべきなのか。


