
ミラノ
@fumi8772
2026年7月26日
ミトンとふびん
吉本ばなな
読み終わった
@ Rural Reading
主人公たちはただ静かに、大切な人を亡くした喪失感を抱えて何とか乗り越えようとしていく
分かりやすい起承転結や大きな出来事がある訳ではないのに、どうしてこんなに心を揺さぶられるんだろう
土が水を吸い込んでいくように、綴られた言葉たちが
じんわりゆっくり胸に染み込んでいくような感覚
P.10 もう会うことのない人の後ろ姿は夢で見た光景みたいにきれいだった。
P.21 荷造りしている最中に何回も母が死んだことを忘れ「お母さんになにをおみやげに買ってこようかな」と思ってしまった。「ああ、そうか。もうなにも買ってこなくていいんだ」とまた涙が出た。
P.153 生きている人同士の生きた瞬間。人と人とが微笑みを交わす意味そのものがそこにはあった。
中でも、大切な親友・真理子を失った主人公の話『カロンテ』が特に印象的で、真理子がどれだけ周りの人に大切に想われていたかが窺える
P.187 「真理子が死なないようにすることは、神様にも、閻魔様にも、どうにもできなかったのかなあ。真理子、あんなにいい人で、いっしょうけんめいにいきていたのにな。」
大切な人を亡くした時、私はどう乗り越えていくんだろうか