ミトンとふびん

26件の記録
- 水野 茉霞@mossica-books2025年3月12日読み終わった@ 自宅序盤から涙が止まらなかった。誰かを大切に思う気持ちと、前を向いて進んでいくというメッセージが随所に散りばめられていた。じんわり温かくなった。
- yuna-yuna@yunaminxxxtvxq2025年2月22日読み終わった再読中@ カフェ決まって冬になるとふっと思い浮かんでは読みたくなるみたいで、今回で3度目の再読。コメダでモーニングを食べながら読んでいたのだけど、両隣に人がいるからと堪えていたというのに、ヘルシンキのレストランの場面でダバダバと涙が溢れて止まらず焦った。 直球的に伝える場面とさりげなく何気なく描く場面とのバランスや組立てが上手すぎる。あ、いや、上手すぎるとかいうほど文章についてわからないけど、でも、少なくともわたしにはとても響き、じんわりと染みわたった。 また次の冬がきたら、また手に取るんだろうな。そんな習慣のように一緒に重ねていける本があるって、ほんとしあわせなことだなと思った。歳を重ねていくことへの楽しみのひとつになるというか 📕装丁について 正方形に近い小さめの判型と、一般的なソフトカバーよりもどこかふかっとした感触があって、読んでいる間、手に心地よく馴染んでよかった。なんかこの作品にあった手触りだなと思った。
- うみこ@umico52025年2月15日読み終わった「あきらめているのでもなく、淡々としているのでもない、静かに燃やしているのだ、この命を。」 装画のなかの深い色をもらったようなスピンが美しい。 あとがきのばななさんの言葉がとても良かった。ただ長くて書き起こせないので、読みたくなったら再読しようと思う。そんな思いで書いてくれているということがそれだけでもう救いだ。「よりさりげなく、より軽く、しかしよりたくさんの涙と血を流して。この本が出せたから、もう悔いはない。引退しても大丈夫だ。」既視感のある言葉…と思ったらばななさんにとって「デッドエンドの思い出」の次の山がこの作品だったのかぁ。期せずしてその二作品を続けて読めたしあわせ。ばななさんの二十年がぎゅんっと迫ってきたみたいだ。知らないうちに身体のすみずみに沁み込んで、忘れた頃に血肉になってくるような物語たちでした。