路傍のクロワッサン "修辞的思考" 2026年8月2日

修辞的思考
修辞的思考
香西秀信
序文に、「修辞的思考の発現した様々な技巧の中で、論理の力によるのではない「非=論理的」な説得力の出どころを突き止め、それに論理的説明を与えることが本書の目的である。」と書かれている通り、本書は修辞的思考を論理的に解剖しようと試みた一冊となっています。 名著に仕込まれたレトリックを、著者なりのアプローチで読み解いていく解説はどれも面白く、「なるほど」と首肯しながら読み進めることができました。 ちなみに、取り上げられている作品はシェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』、ラ・ロシュフコーの『マクシム』、ドストエフスキーの『罪と罰』、中島敦の『山月記』、伊藤整の『青春について』の計5本です。 レトリックとは何かを学べるだけでなく、本の読み方・楽しみ方を提示してくれる本書には一読の価値があります。 レトリックは詭弁だと白眼視されがちですが、知っておくと見方と思考の幅が広がるので(本書に限らず)何かしら読んでみると良いかもしれませんよ。 そのなかでも本書は、入門としてオススメできる一冊なので興味があれば一読してみてください。
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