
ゆらゆら
@yuurayurari
2026年8月2日

読み終わった
作家の「わたし」が、かつて信濃追分に実在した遊女<吉野大夫>の実像を探しながら、話の道草、逸脱を繰り返して、行きつ戻りつする小説。登場する別荘族の教授たちや土地の人の話も面白く、こないだ追分に行ったから、舞台も想像できて(吉野大夫のお墓も見に行った)、堪能した。作中に出てくる小山教授は、小島信夫がモデルというのとも見かけて、気になってる。
入院してる時にもらったスコッチのお礼の手紙という体裁の第4章、谷崎『吉野葛』と花田清輝『「吉野葛」注』の話、そこから西鶴の『一代男』の世之介のモデルをめぐる自説めいた話を展開する所も面白かった。何がどう面白いのか言葉にしづらいけど、なんか癖になる感じ。『挟み撃ち』と『夢かたり』も読みたい。
(W杯で2か月くらい本読んでなかったから、久々の読書楽しかった…!)

