ことね
@reads666
2026年8月3日

記憶書店うたかた堂の淡々
野村美月
かつて読んだ
人の記憶を売買する青年・現野と、その記憶を求める人たちが織りなす連作短編集。
特にお気に入りは一話と六話。
一話は、静乃の恋人・誠が突然失踪したことから始まる物語。真相が少しずつ明らかになっていく展開に引き込まれ、静乃が最後にどんな選択をするのか最後までドキドキしました。二人が散歩する何気ない場面も情景が鮮やかに浮かび、穏やかで幸せな時間が伝わってきて心が温かくなります。
六話は、おじいちゃんとの約束を胸に登山へ挑む小学生・航希の物語。険しい山道を越えて頂上に立ったときの達成感がこちらにも伝わってきて、とても印象に残りました。そして、航希がおじいちゃんにどれほど愛されていたのかが伝わってきて、思わず胸が熱くなりました。



