
ちとせ
@4wsdig
2026年8月3日
食べて、寝て、しあわせ?
中西智佐乃,
伊吹有喜,
伊藤朱里,
古内一絵,
窪美澄,
藤野恵美
読み終わった
『食べて、寝て、しあわせ』と言い切るにはしんどい話が多かったかも。だからタイトルには疑問符がついてるのか?
でも好きな話が多かった〜!藤野恵美さんの『フレンチと返報性』が一番、「そ、そんなことある!?」とならずに楽しく読めたかな。
・幸せのカレーライス(伊吹有喜)
「食べる、寝る、風呂に入るといった、毎日行う何気ないことに楽しみを見いだすと、一日にはずみがつくようになった。」、いい文章だ…私もその3つに何かの楽しみを見出したい…
それにしても宇藤の楽しい生活とは裏腹に、今回の主人公江口の暮らししんど!アイドルの推し活について妹から説教されるのキツすぎる、しかし妹が言いたくなる気持ちもわかる…!
それにしても貢いでたアイドルがいきなりの結婚引退なんてブチギレて大荒れしてもよさそうなのに、江口、幸せを祈れるってめちゃくちゃ善良なオタクだ〜。お前こそ幸せになってくれ…
・四十歳の栄養(中西智佐乃)
美容室勤務過酷すぎる〜〜〜そら新人もやめますわ!!超人でないと働けないのではないか…!?
子持ちの同僚の穴埋めにいいように使われて不満出ないのすごいよ、私なら本人に言いはしなくてもチクチクした気持ちになってしまうもん…
願わくば麻美の労働環境が今後改善しますよう…お願いしますよ店長、いい感じになってる女と浮かれてる場合じゃないですよ…
・フレンチと返報性(藤野恵美)
フレンチのコースの描写がめちゃおいしそうでおなかがすいた…食べたことのない食材が多かったから想像上の味すぎるけど…
最初は友人である桃華と金銭感覚違いすぎてつらいって話なのかと思ってたけど、かなも桃華を大事に思ってるのがわかってよかった〜!キャビア絡みのエピソードかわいすぎた。
タイトルの『返報性』が貰う物についてだけじゃなくて気持ちに掛かってるのめちゃよかった。
・三代目のミンチョさん(伊藤朱里)
結婚記念日にラザニア作って〜☆ってお願いしてきた夫に「戦争だの政治だの悪いニュースが連日やっていて気がふさぐ時期に、浮かれて『(結婚)記念日だしラザニア作って!』とか頼んでくる時点で引いたけどね……私もあれくらい切り替えがうまければ生きるの楽だろうな」って言う友達、私は割と嫌だが…戦争だの政治だの悪いニュースが連日やっていて気がふさぐ時期にコンビニの新作スイーツを楽しみにしていてすみません…
伊藤朱里さんの話ってしんどくなるくらい刺さるフレーズが多いんだけど、この話では「好き、では嫌い、には勝てないのだ、と思った。好き、は弱いから。嫌い、にはいくらでも理屈をつけられるし、その感情自体で壊れるほど相手を傷つけることができるけど、好き、はそれだけを武器に立ち向かおうとしても、簡単にあしらわれてしまうから。」がそれだったな…確かに、好きに理屈ってないからな…
・五十の壁が高すぎる(古内一絵)
娘からも嫁からも疎まれてる父親/夫、最初は同情してたら普通にカスで笑った。同情の気持ち返して!
そんな娘が成人するまでの間ずっとモラハラ受けてたのに、夫が更年期障害になって少し反省したからって許せるもんなんですか!?夫婦ってわからん…!
・真っ赤な林檎のその上で(窪美澄)
娘の巣立ちを邪魔するでもなく喜ぶでもなく、娘には見せないように悲しむいいお母さんで胸が痛くなった…
大事な大事な娘が手の届かないところで急に一人暮らし始めたら、そりゃ喪失感もえぐいよなあ。
友達とか作りな!!と心配してたらまさかの副業スタートで、娘が成人するような年代なのに体力は大丈夫なのか…?と心配になってしまった。というか、めっちゃいい話だったけど最後までそこが気になり続けたまま終わった…世の中の人はそんなに週休0日で頑張れるものなんですか…