
しゅさい
@syusai
2026年8月5日
LAフード・ダイアリー
三浦哲哉
読み終わった
「文章がめちゃくちゃうまい」という噂を聞いて……ちゃんというと三宅香帆さんのYouTubeで本書を知りました。
気楽に読めるエッセイかしら、食べ物の話なら自分も好きだし、LAはたしか2年くらい前に旅行したぞ!とルンルンで読み始めました。
ただ、こちら渡米に苦労する話から始まるんですが、小さい子どもがいる中での異国生活、思い当たる節がありすぎて、いろんな意味でまず胃が痛くなりました。旅先での食事って楽しみではありますが、ほんとうに難しい。コスパなんて考えたら気が変になる。いろいろ調べても予想を上回るなんてザラですし、好み、体調で苦労するのなんてあるある。そこに、ただでさえキツイ子どもの偏食が加わるんだから、もう大変です。解説の「神に祈りを捧げる」が身にしみました。もちろん後半の感動につながる部分でもありますが。
食事に関してはタコスやサンドイッチ、サラダがめちゃくちゃ美味しかった記憶があるので、作中の話にもうヨダレが止まらなかったです。答え合わせをしているような感覚になりました。まぁ、住むならカナダかなぁ…と身も蓋もないことを思ったりしましたが笑。
そしてレストラン評論でピューリッツァー賞をとった人がいることに驚きました。ジョナサンゴールド。LAの多様な食文化に対する深い愛とまなざし、「知ったかぶりをしない」。作中フェアネスという言葉が印象的だったんですが、こんな気さくで凄い人がいて、愛され、評価されたことになんだか感動です。
後半のレクチャーや多様性、画一性の話は読み応えがすごかった。作者が人文系の研究者でいらっしゃることを思い出しました(なんてアホな感想)。
