Sanae "ルーツ 下" 2026年8月6日

Sanae
Sanae
@sanaemizushima
2026年8月6日
ルーツ 下
ルーツ 下
アレックス・ヘイリー,
安岡章太郎,
松田銑
下巻も読了。 上巻は奴隷としてアメリカに連行されたクンタ・キンテの物語がメインとしてあって、下巻は7代目作者までの歴代の話が続いていく。上巻に比べるとスピード感がある。どんどん進んで行くが、心地よかった。 奴隷という身分での過酷な環境、主従関係、さらに奴隷の家の中に存在する家父長制、その家庭内での嫁姑の仲の良さ、協力関係が頼もしく感じる。 今まで奴隷という言葉を自分の知る知識で考えることはあったが、やはり知っている具体的なことが圧倒的に少ない。奴隷は人間でありながら人間ではないので、人権なんていうものはない。主人にモノのように売買され、親を知らない子も当たり前。「モノのように扱われる」とは言うが、奴隷とはこういうことなんだという当たり前のことを知る。 フィクションもありながら、ベースはノンフィクションの物語。家族代々言い伝えられてきたことをヒントに図書館や学者に尋ね、作者はアフリカ大陸に渡り、グリオ(伝統伝達者)の話を聞き、またそれを図書館や残された資料と整合し(グリオを疑って申し訳なかったと作者は言う)、奴隷として載せられた船も保管されていた新聞から見つけ出し、1750年生まれの一代目であろう人物を探り当てることができた。 圧巻。ここまで遡ってルーツを見つけ出すことができたのは奇跡のよう。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved