花春 "カトリと霧の国の遺産" 2026年8月6日

花春
花春
@haru-tuge
2026年8月6日
カトリと霧の国の遺産
カトリと霧の国の遺産
まくらくらま,
東曜太郎
エディンバラのファンタジーミステリー、2作目! (ファンタジーなのかスペースファンタジーとしてのSFなのかは解釈による気はするけど、わたしは感覚的にファンタジーだなと思った) 完結巻の3巻まで続けて読んだのだけど、この2巻目がいちばん好みだなあ! 「博物館に寄贈された、聞いたことのない町の年代記。その展示会で消えるひとびと」というヒキもいいし、年代記の正体もとてもロマン。好き。 物語のメイン小道具である年代記そのものも素敵だし、それを取り巻くゲストキャラたちも魅力的。 確固たる意思と固定観念を持つ医師のベルさんが、ジェイクの「俺たちは友達のためにここにきたんだ」(意訳)という言葉にこそ心を動かされる流れ、とてもとても好きだな…。 主人公カトリが直面している『現実』の課題の設定(夢はあれど、身分、性別による壁が大きすぎる)が上手い。前巻で博物館の魅力に目覚めて研究員への一歩を踏み出して、踏み出したからこそ見えた壁と不安感。 それが今回の年代記のギミックときれいに絡んで、まっすぐな成長譚になってる。良いジュブナイル読んだ〜!と満足できる。 …からこそ、相棒であるリズ側の不穏さが引き立つ。コントラストがきれい。 ただ、2巻目読み終えた瞬間の感想は「このまま以下次号!だと耐えられなかったー!完結巻までまとめて手元に置いててよかったー!!」だった。リアルタイムで読んでなくてよかった…笑
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