
阿部義彦
@xtc1961ymo
2026年8月6日

歩くことの人類史
トルビョーン・エーケルン
読み終わった
著者は自分より10歳年下。てんかんの発作により、車の運転を禁じられて自分の足で歩くことに目覚めて、思索の旅に出ます。始まりは自分が小さい時に家族と住んでいた山あいの小屋へと続く小道。人が安全と効率を計りにかけて何気なく辿っていつの間にか出来てしまう轍。それは、記憶の中の小道でもある。二足歩行を始めたばかりの人類にとって移動手段は歩く事だけ。そして記念すべきトレッカー達にも触れていきます。「歩行権回復主義」運動の一翼を担っていた、エドワード・ペイソン・ウェストン、印象に残ったのは1950年代に女性ひとりでアパラチア山脈を着の身着のままでリュックを背負っただけで小道から旅に出た「歩くおばあさん」エマ・ゲイトウッド。フリードリヒ・ニーチェ、チャールズ・ダーウィン、セーレン・キルケゴール、ヴァージニア・ウルフ、彼らは皆、歩いていた。著者は終いには靴まで脱いで裸足でこの世界を体験します。そして、自分の記憶の小道である、生まれ故郷の茶色く塗られた小屋を目指します。








