スケフィラス "暗いところで待ち合わせ" 2026年8月7日

暗いところで待ち合わせ
本屋さんの中をうろついているとよく見かける乙一さん。多分タイトルに惹かれたりしていたんだと思う。不穏そうだから、それで遭遇率が高かったんだと思う。そんなに大きくない本OFFに長居しすぎた気がして、何か買って帰る必要がでてきたので買った。(恥)はじめて読んだが、あまり難しい文体でなく、事件もコンパクトに描かれており、ついて行けない、そろそろ覚えきれなくなってきたぞ…!となることなく読み進めていくことが出来た。 色んな種類の緊張を孕んでいる本だった。 読む前は、設定がおもしろそうで好きかも。この共同生活ではいったいどんな事が起きちまうんだい!と、ホラーな展開を想像してみたが、二人とも極悪人とかではなかったので、とんでもねえ激しい出来事は室内では起こりませんでしたね。けど静かな緊迫がずっとありました。 色んな緊張成分で出来た卵殻に、つめたい空気が満ちていて、致死させないくらいの重みの、不安定な卵白があるなと思ったら、ほんのりあったけえ黄身を見つけました。 全体的に彩度低めで、ガウスぼかしを強くかけたようだなと思いながら読み進めた。それはまだ少し目が見えていた頃のミチルの視覚を借りているような気がしたり、息を詰めて過ごしてる、たぶん生きた心地がしてなさそうなギリギリ精神保ってそうなアキヒロの見え方もこんなだったりしたかな?とか想像した。 ずっとコッソリ人ん家に居すわれるような奴ってどんな奴なのか?と、ついサイコな殺人鬼を最初は想像してたけど、違った。アキヒロは絶対ミチルのお着替えラッキースケベイベントが発生してもそれを勝手に見たりするような変態殺人鬼ではない。😤 なんだかふたりにわかりみがすぎる描写が多くあった。陰キャ、障害、家での過ごし方、職場での過ごし方、社会と人付き合いのスタンス、ネガティブからくる鈍く生きてる感じ。人を避けて生きているのに、人と一緒にいたい人たちだった。そしてそれは自分にも言えることなのでした。こころに✝✟カズエ✝✟を宿そう。 ミチルの諦めの逃避、自己保身、防衛心にはそうしていかないと生きていくことが出来なかったことを痛切に感じた。今以上の生活を夢見てはいけない、求めてもいけないという自身に✟✝十字架✝✟を背負うことで生存してこれたけど、それにより、カズエというミチルの世界の卵の黄身の大半を占める存在を失いそうになる。卵白と卵黄がぐちゃぐちゃになった末に、殻をブチ破る。ふたりの奇妙な均衡がついに壊れた場面にはちょっとテンアゲでした。 ふたりが不器用に素直にいれてたら良いなと思えるような最後でした。(周辺人物も含む) あとがきには悪趣味になりそうな設定とあったが、個人的には全然、そっちのキモキモ設定でもよかったんだぜぇ⤴ニチャチャ⤴ 今読めて良かった本でした☻ ラッキー おしまい
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