
幽霊
@kikichacha
2026年8月7日

読み終わった
過去に被災経験もあるので、地震に対してそれなりに備えはしている。ただ、今回の令和8年熊本地震の報道が徐々に落ち着いていく様子を見ながら、もう少しこれから先のことを想像する必要があるように感じた。
本書では災害関連死や、関連死と認められた遺族に送られる弔慰金法の話を中心に、様々な災害を経てなお浮き彫りになる制度や避難における問題について指摘している。
特に、公表されている関連死者の数はあくまで「遺族が災害関連死ではないかと考え、行政に申請をして、関連性ありと認められた方の数」であることを痛感した。様々な事情が複雑に絡み合い、この救済の枠から溢れてしまった死が多くあることを頁をめくる度に思い知らされる。
一方で、弔慰金や災害傷害見舞金のおかげで生活を取り戻した、子供たちの未来に投資できたという話も紹介されている。
こうした一つ一つの事例が、これから先の災害への教訓となるし、自分や誰かのもしもの時への備えになる。また、こうやって知ることは災害で亡くなった方々を悼むことにも繋がる。誰かの命の上に生かされていることに、常々感謝したい。

