
えい
@shibamoti
2026年7月29日
読了
マンガ
@ 自宅
くまが身近なところから遠いところまで、さまざま出かけた先での食べ物と出来事を綴るコミックエッセイ。つまり、作者であるナガノさんの食べ歩き録みたいなもの。身近なところ……近場のスパや浅草、高尾山など、そこそこ行きやすい行動圏内と思われる都内の各所から、遠くはなんと海外、台湾まで。台湾、海外にしては近い方だが、いきなり海を越えるのはなかなか予想外で面白かった。
作者のイラストやマンガを見ているといつも感じるのだけれど、単純そうな絵柄に見えて、仕事がものすごく丁寧で描き込みも細かく、構成・構図が素晴らしい。この作品はフルカラーの本だけど、各コマやイラストのカラーリングを見ると、フルカラーの意味がしっかり感じられるくらいよく出来ている。風景や料理の絵も、ちゃんと写真資料ありで丁寧に描いているんだろうなと思える。あと、字が可愛らしく読みやすいのも嬉しい。
食べ歩き系コミックエッセイに重要な、「食べ物が美味しそう」というシンプルにして最大のネックみたいな点ももちろん難なくクリアしている。超画力!というタイプの絵ではないけど、要点を押さえつつ、くまの表情やオノマトペの表現力がものすごくてかなり私の好みにフィットした食描写。
作者は細やかなところは細やかなのだが、一方で突然深夜のジムの後にラーメンを食べてに行ってみたり、食べ放題前に色々食べてしまったり、ジャンクなものを愛していたりするような、しょうもなくもなんだか人間味がある部分も多い。でもその飾らない素直さがとても好きで、このコミックエッセイの良さにもなっていると感じた。失敗もあるけど、何処に行っても楽しむ部分をちゃんと楽しんでいるところも好感。
2020年以前に描かれた本なので、くまの行き先には当時と変わらない部分もあれば変わった部分もあるだろう。でもなんだか聖地巡礼してみたくなるような魅力のあるマンガだ。
再読。こちらに未登録なので改めて。
